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『さよならプロポーズ』シーズン2・第9話ーー最終日に彼女がまさかの“ブチギレ”、「結婚」か「破局」かの結果はいかに

2020年05月24日 07:11  リアルサウンド

リアルサウンド

(c)ABEMA

 2年、3年と付き合いながら結婚に踏み切れない“理由”があるカップルが、7日間の旅の終わりに「結婚するか」「別れるか」を決断する、最も残酷で最も愛に溢れた結婚リアリティーショー『さよならプロポーズ』待望の第2シーズン。その第9話が、5月22日よりAbemaビデオにて配信されている。


(参考:『さよならプロポーズ』シーズン2・第8話ーー「先の苦労を考えると別れたほうがいい」持病を抱えての結婚に立ち塞がる壁


 以下、今回の見どころをレポートする。細かなネタバレもあるため、ご注意いただきたい。


「どうしようもないくらい愛しています」


 最終決断の時を迎え、ユウ(27歳)は「真実の愛」を示す21本のバラの花束を差し伸べ、ミドリ(27歳)にプロポーズする。ミドリはどのような決断を下すのか。


 まずは結婚か夢かで葛藤し続けるリュウイチ(30歳)と、リュウイチの答えを待つユカリ(32歳)の旅6日目。この日はリュウイチの母の命日。二人はマヤ系先住民族の祈祷を受けることになった。


 祈祷師に出迎えられた二人は、マヤ式のサウナ「テマスカル」を体験する。子宮の象徴だという石窯に入る前、二人は祈祷師から「子宮(石窯)に入るときに、お互いの想いを伝え合って下さい」と伝えられる。リュウイチは「俳優の夢を諦めきれない」「お金で苦労をかけたくないから、夢を叶えるのにユカリを巻き込みたくない」と一貫した胸の内を明かす。一方ユカリは、別行動をした日に出会った占い師からの言葉をリュウイチに伝えることを決意する。リュウイチを思い、言葉を選びながらも、ユカリは「リュウイチの夢は、亡くなった母親の『ちゃんとした俳優になりや』に縛られている」と伝えた。“縛られている”の言葉にリュウイチは少し戸惑った様子を見せたが、彼女の真摯な姿勢と、その場で母親の存在を感じたのか、「ありがとう、教えてくれて」と涙を流した。


 祈祷師はサウナの中でも本心を打ち明けるよう二人を諭す。「経済的なものが原因でユカリを不幸にさせたくない」と口にしたリュウイチに対し、ユカリは無言を貫いていた。後のインタビューで「お金より愛が大事なのに、それを比べていたことに気づいた。あの場で言い出せなかった」と打ち明けたユカリ。


 彼女は葛藤しながらも、思いを言葉にして伝えてきたリュウイチと、言葉にできない思いがあると明かした。この日まで待ち続ける側にいたユカリに、何か変化が生じたかもしれない。亡き母との約束に向かい合ったここでの出来事は、最終決断への覚悟を決める大きなきっかけになったのではなかろうか。


 一方、最終決断の時を迎えたユウとミドリ。二人は決断の地に向かうが、車内は重い沈黙に包まれていた。ユウは元気のないミドリを心配するあまり、この旅で彼女が不満として伝えたにもかかわらず、「ちょっと歩く?」「喉渇いた?」「疲れた?」と彼女に答えを委ねる問いかけを連発してしまう。


 「今どういう心境?」「何でそんな元気ないの?」と問いかけるユウに、ミドリは「もう数時間後には決めるんだよ? 何でそんなヘラっとしてるのかわかんない」と苛立つ。“自分の”思いばかり伝えてくるユウに、ミドリは何か思うところがあったようで、3年分の不満を爆発させてしまう。そのうえ、この旅で何回も不満を伝えたのに一向に改善されないことを挙げるなど、ミドリの口から次々に溢れ出す言葉に、ユウは口を挟めなかった。最終的には、ミドリが「この先一緒にいたいと全然思わない」とまで発言し、ユウを避けるように足早にカフェから立ち去ってしまった。


 なんとかミドリを引き留めたユウだったが、車内に戻った後も二人の険悪なムードは続く。そして「何がダメだった?」と聞くユウに、とうとうミドリがキレた。


「何で説明しなきゃいけないの?」
「クソつまんない時間過ごさせられて……別れる一択しかないから」


 最終決断を前に最悪な状況に陥ってしまったが、ユウは諦めなかった。ミドリがユウに握られた手を解き、何も言わずにその場を立ち去ってしまっても、彼はギリギリまで彼女を振り返らせる方法を考えているようだった。


 最終決断の時を迎え、ユウとミドリは顔を合わせるが、二人の顔に笑顔はない。


 ユウは「ミドリ(の心)は決まっているかもしれないけど、ちゃんとこの言葉を聞いて決断してほしい」と言うとひざまずいた。ユウは涙を流しながら、用意したバラの花束を差し伸べ「どうしようもないくらい愛しています」「僕と結婚して下さい」とプロポーズした。


 ユウの言葉を聞くミドリは顔を強張らせていたが、プロポーズの言葉を聞いて涙が溢れ出す。長い間を置いた後、ミドリは声を震わせながら「いっぱい考えたけど、楽しいことのほうが多かった。もうちょっと一緒にいてみたいって思った」と言い、花束を受け取る。ミドリは結婚を選んだのだ。


 ミドリは番組スタッフから「ユウ君を失うことのほうが怖かった?」と聞かれ「ユウ君を悲しませたくなかった」と答えた。渡航前には「結婚願望がない」と答えていたミドリが、ユウを愛する気持ちは変わらなかった。「幸せになれる?」と聞かれたときのミドリは少し自信なさげな表情にも見えたのだが、帰国後には晴れやかな顔で「私の決断は結婚ということで大丈夫です」とインタビューに答えていた。


 ミドリは「気持ちが変わったのは、目の前でお花を渡された瞬間だった」「あんなにブチ切れたのに、それでも私のことを好きって言ってくれる人はいないかなって」と話す。何よりも印象的だったのは「これからも仕事頑張って、ちょっと家事手伝おうかな」と前向きなコメントを残していたことだ。ミドリはこれまで以上に素敵な笑顔を見せていた。


 次週はリュウイチとユカリが最終決断を迎える。この二人の結末も、最後の最後までどうなるかはわからない。


(片山香帆)