■NILZZ Racing マシン:植毛ケーズフロンティア GT-R ドライバー:田中優暉/飯田太陽 カーナンバー:48 総監督:井倉淳一 監督:井上恵一 タイヤ:ヨコハマ
ニッサンGT-RニスモGT3勢の一角としてGT300クラスに参戦するNILZZ Racingは、ツインリンクもてぎ近くにガレージを構えるレーシングチーム。2011年にピレリスーパー耐久シリーズでホンダS2000を走らせたのがその活動のスタートだ。スーパーGT参戦の歴史も古く、2012年からキャラウェイ・コルベットZ06R GT3を走らせた。当初はスポンサーであったDIJON Racingをチーム名として前面に打ち出していたが、長年メンテナンスを担ってきたのがNILZZ RACING FACTORY。2019年からはエントラント名もNILZZ Racingと改められた。
そんなNILZZ RACING FACTORYは、スーパーGTでの活動以外にもスーパー耐久に参戦するMP RacingのメンテナンスやTCRジャパンへの参戦、もてぎチャンピオンカップ、VITAなど、「おそらくスーパーGT参戦チームのなかでは唯一地方戦までこなしているチーム」だ。さまざまなレーシングカーのメンテナンスもこなし、若手育成にも力を入れているほか、多くのスーパーGTルーキーがチームから育ってきた。これまでのスーパーGT活動のなかでも富田竜一郎など、光る若手ドライバーがチームから巣立ってきたのもこれとは無縁ではないだろう。
チームは2013年からはニッサンGT-RニスモGT3を投入し、2015年にはスポット参戦ながら2台体制を構築したこともある。また2014年第7戦タイでは、富田がファステストラップを記録するなど活躍をみせてきたが、白眉とも言えるのが、NILZZ Racingのエントラント名となった2019年。11月のスーパーGT×DTM特別交流戦で行われたautosport web Sprint Cupでは、タイヤ選択を的中させ、見事2位フィニッシュを飾った。