クラリス・ジャパン、「Claris FileMaker 19」などを発表
2020年05月21日 19:52 マイナビニュース
Claris FileMaker 19では、JavaScriptライブラリの利用によるカスタム Appの機能拡張を実現。カスタムコードを作成して、地図、アニメーショングラフィック、データを視覚化したグラフなど、リッチなユーザインタフェースをカスタム Appに直接組み込めるようになった。
また、親会社であるAppleの最新テクノロジーを導入。Core ML 機械学習モデル、Siri ショートカットのサポート、NFC (近距離無線通信) タグの読み取りにより、ユーザエクスペリエンスを向上できるようになるという。画像分類、センチメント分析、オブジェクト検出などの機能をカスタム Appに組み込むといったことが考えられよう。
本バージョンにおいては、これまでの通常版とAdvanced版が統合化されることになった。今後のClaris FileMaker 19のロードマップについてだが、これまでのような年次アップデートは行わず、随時、機能追加を進めていくとアナウンスしている。これに伴い製品名末尾のバージョン番号は消滅すると推測されるが、現時点の最新版「19」で今後追加されることが明らかになっている機能は以下の通り。
プラグ＆プレイのアドオンで作成がスピードアップ
カンバンボードやフォトギャラリーのようなアドオンを使用して今まで以上の速さでカスタム Appを作成できる。JavaScript、Web サービス、ネイティブなFileMaker コードなどにより共有可能なアドオンを作成して Claris Marketplaceで販売ができるようになる。
クラウドで直接作成
Claris FileMaker Cloudで直接カスタム Appの作成が可能となる。複数ステップの構成プロセスを省いてカスタム Appを共有できるので、展開が迅速になる。
ホスティングの拡張
MacとWindowsに加えて、業界標準OSであるLinuxでも FileMaker Serverをホストできるようになるという。
Claris FileMaker 19の価格だが、Claris FileMaker Cloudで利用する場合は1ユーザー1カ月あたり1,950円から（税別、支払いは年単位、契約は5ユーザー以上より）となる。購入に際しては販売ページにアクセスし、希望のプランを選択する。また、法人営業窓口でも、見積りや注文を受け付けている。
オンプレミスのFileMaker Serverを利用する場合はボリュームライセンスを購入する。価格はユーザーライセンスの場合、1ユーザー1カ月あたり1,600 円以下（税別、支払いは年単位、契約は5ユーザー以上より）で、ボリュームディスカウントが適用される。
パッケージ製品の個人向けシングルライセンスの販売も継続される。クラリス公式オンラインストア、もしくは正規ソフトウェア販売店にて購入可能。希望小売価格はClaris FileMaker 19が税別57,600円、「FileMaker Pro 19 アップグレード」が税別22,800円、「FileMaker Pro 19 アカデミック」が税別34,560円(学生・教職員、NPO法人限定)。
Claris FileMaker 19のクラウドサービスであるClaris FileMaker Cloudについては、東京リージョンのデータセンターが開設された。Claris FileMaker Cloudは信頼性、可用性、およびセキュリティをはじめから備えているとのことで、サーバーハードウェア、ソフトウェア、ネットワークを管理する必要がない。なお、オンプレミスの「FileMaker Server」から移行したい既存ユーザーには、今回、特別価格での提供を行う。詳細は同社Webサイトを参照頂きたい。
Claris Connectでは、日本のサービスに対応したコネクタが初めて追加された。新たに加わったのは、弁護士ドットコムの「クラウドサイン」とChatworkの「Chatwork」。これらのサービスを組み合わせてワークフローの自動化が実現できる。
Claris Connectは、用途や利用規模に合わせて4つの価格プランの中から選択する。購入方法の Webページにアクセスし、希望のプランを選ぶという次第。
・Developer：2,050円
・FileMaker Plus：5,130円（購入条件あり）
・Essentials (ライトプラン)：10,160円
・Standard (スタンダードプラン)：25,550円
※(全て1カ月あたりの税別価格、支払いは年単位)
