現在、特別定額給付金の手続きが進められている。国民一人につき一律10万円が支給されるものだが、使い道は人によって違う。キャリコネニュース読者からは、
「iPadの買い替え」(埼玉県/40代男性/IT・通信系)
「自分の所属するホームレス支援団体に寄贈」(長崎県/30代男性/個人事業主)
「購入を迷っていた化粧品を買います。経済を回すことにつながればと」(東京都/20代女性/メーカー系)
といった声が寄せられている。一方、大阪府で営業職として働く50代男性は「趣味に使う」としているが、「政府の気前のいいお金の使いっぷりに、将来どういう風に回収されてしまうのか不安です」と懸念も拭えない。不動産・建設系の会社に勤める茨城県の20代男性も、そうした不安を感じている一人だ。(文:鹿賀大資)
「ローンの繰り上げ返済に使うか迷っている」
男性は給付金の一部を趣味の音楽に使う予定だが、候補はいくつか出ているという。
「10万円を使って自宅でのギター演奏や歌を録音したい。それを編集して動画配信できる環境も整えたい。しかしまだローンの繰り上げ返済に使うか迷っている。収束後の旅行資金にとっておく案もある」
また現在は、仕事面でコロナの影響が出ていないため、この10万円は「ボーナス気分」だという。それでも、
「時勢を反映して夏のボーナスが支給されなかったらどうしようとか、今後ずっと仕事に影響が出そうとか、漠然とした不安はある」
と複雑な心境も述べている。
家族の10万円の使い道に不満を募らせる声もあった。富山県で事務・管理職をする30代女性は、中学2年生の息子について綴る。
「『自分の給付金は自分で使う』と言っています。私は生活費に回したいのですが、息子は頑として許してくれません。生活が破綻すると訴えたら、『じゃあもう学校行かない』『勉強する気が失せた』と返されました」
女性は「親を脅すような発言をしてくることが不満です」とこぼしている。
「抗菌効果が期待できる日用品を購入したい」
教育関係職をする福島県の30代男性は、仕事面で金銭的な負担がかかっている。授業は現在、リモートで実施しているという。
「授業で必要な消耗品や設備投資は、会社の予算でまかなうことができます。しかし予算が確定せず、現状は自費で消耗品などを補っています」
給付金10万円の使い道については、
「純銀・純銅・純チタンなど抗ウイルスだったり、抗菌効果だったりの期待ができる日用品を購入したい」
とのことだ。その範囲も「食器から調理器具、風呂用具」と幅広い。
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