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ヒカキン、自ら1億円を寄付しコロナ医療支援募金立ち上げ「YouTuberの本気を出し切りたい」

2020年05月21日 16:12  リアルサウンド

リアルサウンド

動画サムネイルより

 人気YouTuberのヒカキンが5月21日、自身のYouTubeチャンネル「Hikakin TV」に、「1億円寄付してコロナ医療支援募金を立ち上げました。僕と一緒に募金して命を守る人を支えませんか?」と題した動画を投稿した。


(参考:なぜYouTuberへのプライバシー侵害相次ぐ? ヒカキン、はじめしゃちょーなどの事例から考察


 動画の冒頭でヒカキンは、Yahoo!基金と協力し「コロナ医療支援募金」を立ち上げたことを報告。きっかけとなったのはヒカキンのSNSに届いたある1通の医療従事者からのダイレクトメールだったという。それは「ヒカキンさん怖いです。まさか、今まで仕事をしてきてこんな未知の恐怖が突然やってくるとは思いませんでした。毎日不安で不安で仕方ありません。もちろん仕事から逃げるなんてことは許されませんし、さらには大切な家族にうつして万が一のことがあったらと思うと家族に会うことも出来ず、家にもずっと帰れていません。この現状を少しでも知っていただきたいです」といった内容だった。


 ヒカキンはこのDMを受け、自分なりに現在の医療従事者の労働環境について調べたそう。すると、感染防止のための物資が足りずビニール袋や雨ガッパで防護服を作っていたり、毎日、感染者の命を救うために家族にも会わず頑張っている方々が偏見や差別を受けている事実を知ったという。その上で「仮にもし僕が医療従事者として同じ立場だったとしたら、もしかしたら恐怖で逃げ出してしまうかもしれない…僕には到底務まらないと思いました」と正直な気持ちも打ち明けていた。


 そんな状況の中でも頑張ってくれている医療従事者が偏見や差別を受けている事実が悔しくて仕方なかったというヒカキン。“何か自分に出来ることはないか”と考え抜いた末、今回の募金立ち上げに至ったという。今回の募金は、医療現場へいち早く、そして少しでも多くの支援を現場に届けることを第一に考え、ヒカキン自らYahoo!基金に協力を依頼。募集期間は5月21日~6月末までの約1ヶ月とあえて短か目に設定した。集まった募金は各自治体や医療支援を行うNPOを通じて、マスクや消毒液をはじめ、防護服や医療用品、医療従事者の負担軽減など、医療現場にとって本当に必要な支援のために使われるという。


 この募金を立ち上げるにあたり、ヒカキンは「1億円」を寄付したという。その上でヒカキンは「1億円あっても日本全国の医療現場に必要な支援を届けるにはまだ足りません。今も国レベルで大規模な予算が割かれていますが、それでもまだ物資や支援が足りていないのが現状です。もしこの動画を見てくださっている100万人が100円ずつ募金をしてくださったらそれで1億円になります。皆さんのご協力よろしくお願いします」と強く呼びかけた。


 これまでも新型コロナウイルス感染症が世界的な問題になっていく中で、外出自粛を呼びかけたり、小池百合子都知事と対談を行ったり、YouTubeを通じ感染拡大防止に繋がる活動を行ってきたヒカキン。今回の動画の最後には「僕はYouTuberという仕事を始めて、インターネットやSNSを通じて本当に自分の人生が大きく変わりました。僕がここまで来ることが出来たのも、このインターネット、YouTubeを通じて本当にたくさんの人と繋がることが出来たからです。ネットには本当に沢山の人を巻き込む力があると信じています。今回、YouTuberの本気とネットの本気を出し切りたいです!」と思いを語り、改めて「1円の募金でもこの動画の拡散でも、その行為は必ず支援に繋がりますので、ご協力をお願いします」と視聴者に向け呼びかけた。


 なお、この募金は前述の通り1円から寄付することが可能。寄付の方法は「クレジットカード」「Tポイント」「SoftBankスマホ」の3種類から選択することができる。


(中山洋平)