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新型コロナ対策、7割の介護施設が「面会中止」 施設内外のイベントも多くが中止に

2020年05月21日 16:00  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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LIFULL seniorは5月21日、「介護施設における新型コロナ感染予防対策」に関する調査結果を発表した。調査は4月にアンケート形式で実施し、介護施設296件から回答を得た。

新型コロナウイルスの感染対策を実施済みの施設は99%。残りは「検討中」だった。

困っていることは「新規入居の受付停止による収入減」

入居者に対する取り組みとしては、最多が「手指の消毒」(90.1%)。以降は「検温」(83.6%)、「手洗い・うがい」(82.9%)、「外出の制限」(75.8%)などと続いた。

レクリエーションやイベントは「施設外」(72.4%)、「施設内」(57.7%)ともに多くが中止していた。また、過半数が「入居者のマスク着用」(50.5%)にも取り組んでいた。

一方、職員については「外部取引先等への営業・訪問の禁止」(76.8%)が約8割。面会については、68.3%は「面会は中止している」と回答した。面会を実施している施設の対策は「手指等の消毒」(59.7%)、「マスクの着用」(58.7%)、「検温」(54.6%)が多かった。

来館の際の工夫として、

「換気の良い場所や中庭などで、距離をあけて短時間の面会を行っている」
「日用品などの持ち込みに対しては消毒を行っている」

といった声も寄せられた。また、オンライン面会を行っている施設も1割ほどあった。

現在困っていることについては「マスク・消毒液の不足および価格の高騰」「経営に関する不安」に関する声が多く寄せられた。具体的には

「見学・新規入居受付の停止による収入減」
「外出制限、家族面会制限のむずかしさ(入退院、危篤の場合の家族訪問、病院受診)」
「緊急事態宣言が解除された後の施設での面会制限解除のタイミング」

といった声が目立った。