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NCT 127、オンラインライブで拡張する楽曲の世界観 東方神起 ユンホもビデオトークで登場した『Beyond LIVE』レポ

2020年05月20日 19:01  リアルサウンド

リアルサウンド

『Beyond LIVE – NCT 127 : Beyond the Origin』

 NCT 127が5月17日に『Beyond LIVE – NCT 127 : Beyond the Origin』を行った。これまでもSuperM 、WayV、 NCT DREAMが行い、反響を呼んできたBeyond LIVE。Beyond LIVEとはこれまでも画期的なアイデアで業界を牽引してきたSMエンターテインメントが新たな取り組みとして開催した全世界同時生中継型のコンサートである。グッズも販売され、公式ペンライトも遠隔でコントロールされるなど、コンサートの一体感が自宅で楽しめるコンテンツだ。今回のBeyond LIVEでは一部のパフォーマンスでメンバー別のフォーカスされた個人カメラでコンサートを鑑賞することができ、またメンバーも一部の場面ではスクリーンに映し出されるファンの様子を見ながらパフォーマンスした。


参考:NCT DREAM、新アルバム『Reload』やBeyond LIVEに感じる熱量と独自性 新体制への期待も


 NCT 127のステージでは、まず活動曲として多くパフォーマンスされてきた「Cherry Bomb」、「Chain」、「Regular」の3曲を立て続けに披露し、コンサートさながらの臨場感で、グループの近未来的な世界観を表現。四方をビジョンで囲まれたステージでパフォーマンスを行うBeyond LIVEでは、スクリーンに奥行きを感じさせる映像や、様々なシチュエーションに瞬時に変わる演出を可能にし、コンサートとはまた違った迫力が感じられた。


 MCでは、スクリーンに世界中のファンが自宅から公式ペンライトを片手に応援する様子が360度を囲むように映し出されると、メンバーも思わずその見守るファンの数と画面越しの熱量に圧倒されたようだった。また、多様な言語で自己紹介を披露するなど、K-POP界随一のグローバルな一面を見せた。


 2ndフルアルバム『NCT#127 Neo Zone』の収録曲からファンの評価を集計した「Neo Zone Top Chart」で1位を獲得した「Boom」も本公演で初披露。YouTubeで公開されていた同楽曲のトラックビデオで着ていたジャケットに着替え、ストリートな雰囲気を持つ同楽曲を、画面に映し出された歌詞のフォントやスクリーンの映像がさらに演出し、クールなステージを見せた。また、カメラがステージ後方に回り込んだり、天井からのアングルを駆使したりなど、普段では見られないようなフォーメーションでパフォーマンスを展開した。  


 テイル、ドヨン、ジェヒョン、ジョンウ、ヘチャンが歌唱する「Make Your Day」も初披露され、個人カメラとマルチカメラが一度に同じ画面に映る演出で、メンバーの表情を印象づけた。続いて披露したバラードソング「White Night」では幻想的な空間で、しっとり歌い上げた。


 DJジャニーのコーナーでは、ジャニーのDJプレイに合わせて、マーク、ユウタ、テヨンによるダンスブレイクを披露。見応えを感じさせるダイナミックな映像や照明の演出の中で、三者三様のダンスを見せつけた後は、「Superhuman」でパワフルなステージを見せた。「Wake Up」、「Baby Don’t Like It」では上下に入り組んだセットを用いてパフォーマンス。時には様々なアングルからメンバーを映すその演出で魅了した。


 5月19日にカムバックする新曲「Punch」も本公演で初披露となった。中毒性とスピード感が溢れたNCT 127の強烈な個性が一段とパワーアップした1曲で、新曲の活動に多くの関心を集めた。


 インタラクティブQ&Aではファンと直接ビデオ通話する形でコミュニケーションをとった。韓国に留まらず、世界各国の視聴者とのやり取りを展開。また、ビデオトークに東方神起のユンホも登場し、オンラインライブならではのコラボレーションで盛り上がった。


 続いて披露した「Touch」、「Highway to Heaven」では、歌詞がCGで浮かび上がったり、画面の四辺に登場するなどの演出が施され、最後は「英雄;Kichk It」で派手に龍が飛び出すCGを用いた演出で本公演は終了した。


 オンラインライブだからこその凝った演出でサプライズなステージが連続され、Beyond LIVEを通して、時代とともに進化していくエンターテインメントの形を目の当たりにした。Beyond LIVEは今後、東方神起とSUPER JUNIORの公演も予定しており、グループの個性がより輝くステージ様式としてこれからも需要があるだろう。今回の取り組みを機に新たなエンターテインメントの形の一つとして普及するかもしれない。(momotoxic)