JR北海道は20日、新型コロナウイルス感染症の影響による利用減少を受け、5月31日まで実施予定としていた一部列車の減便・減車を当面継続するとともに、6月14日から特急「ライラック」「大雪」「サロベツ」「北斗」「エアポート」の一部列車と普通列車の運休を追加すると発表した。
札幌~旭川間の特急「ライラック」「カムイ」は5月31日まで計10本を減便していたが、これを6月13日まで継続。6月14日以降、「ライラック」2本(上下各1本)を追加で運休し、計12本の減便とする。旭川~網走間の特急「大雪」は6月14日から4本(上下各2本)とも運休に。旭川~稚内間の特急「サロベツ」は2本(上下各1本)が運休となる。「大雪」の運休ともない、同日から札幌~網走間の特急「オホーツク」の一部列車が丸瀬布駅と白滝駅に臨時停車する。
函館~札幌間の特急「北斗」は5月31日まで計4本減便しており、これを6月13日まで継続するとともに、6月14日から2本(上下各1本)を追加で運休とし、計6本の減便とする。特急「すずらん」は計4本の減便を当面継続。札幌~帯広間の特急「とかち」も計6本の減便を当面継続する。
快速「エアポート」は札幌~新千歳空港間において、日中時間帯に計16本を運休しており、これを6月13日まで継続するとともに、6月14日からさらに12本追加。計28本の減便となり、日中時間帯はおおむね毎時3本の運転となる。小樽~札幌間でも6月14日以降、「エアポート」を計4本減便。同日から普通列車の減便も行われ、小樽~札幌間で計4本、札幌~江別間で計3本が運休となる。
5月31日までとしていた特急列車の減車・編成変更も当面継続。特急「おおぞら」「北斗」の一部列車は6月14日からさらに減車され、現行の5両編成から4両編成(グリーン車1両、指定席1両、自由席2両)となる。札幌発旭川行「カムイ19号」は5両編成から6両編成への変更を当面継続する。
運休のために旅行を取りやめる場合、手数料なしで払戻しに対応する。運休となる列車の指定券を持ち、利用する列車を変更する場合は駅の「みどりの窓口」などで対応。減車や自由席に変更となる号車の指定券をすでに持っている場合、座席は乗車の際に案内するとのこと。なお、今後の状況により、他の列車についても運転取りやめや指定席発売の見合わせなどを行う場合がある。(木下健児)