ヒューマングローバルタレントは、テレワークに関する調査結果を発表した。調査は4月にネット上で実施し、外国人256人を含むビジネスパーソン497人から回答を得た。
「テレワーク経験がある」と回答したのは、日本人で74%、外国人で68%にのぼった。
テレワークで大事になるもの1位は「自己管理能力」
テレワークの生産性については、日本人の45%が「上がった」と回答。「変わらなかった」(29%)という人も3割ほどいる。他方、外国人でも48%が「上がった」、19%が「変わらなかった」と回答。いずれも7割程度が「生産性は下がらない」と考えているようだ。
生産性が上がった理由を聞くと、日本人、外国人ともに「通勤のストレスがなくなるため」(日本人:87%、外国人:74%)が1位だった。他には「自分のペースで仕事ができるため」(同83%、63%)、「自分で働く環境を整えられるため」(同52%、59%)などが上位を占めた。
両者の回答率に差があったのは「社外への訪問移動時間がなくなるため」(同35%、71%)で、外国人のほうが36ポイント高かった。
オフィス勤務と比べた時に「テレワークで大事になると思うもの」について聞くと、日本人・外国人共に「自己管理能力」(同82%、84%)、「コミュニケーションスキル」(同55%、56%)がトップ2を占めた。
一方、違いが見られたのは「成果へのこだわり」(同55%、32%)で、実力主義が浸透している外国人のほうが成果に対する意識が高いようだ。
「転職時、テレワーク制度の有無を重視」と7割が回答
「今後、勤務先にテレワークが浸透する」(日本人:70%、外国人:65%)と思う人はいずれも6割を超えた。理由を聞くと、
「ダイバーシティ推進、地方の優秀な人材確保のため」(日本)
「通勤のストレスが減るため」(南アフリカ)
といった声が寄せられた。また、テレワーク経験がある日本人と外国人については「転職時、テレワーク制度の有無を重視する」(同73%、70%)という声も多数にのぼった。
一連の新型コロナの影響で印象的だったエピソードとしては、
「必需品の買いだめがひどく、また日本の対応の遅さが強く印象に残った」(イタリア)
「日本は柔軟な働き方の選択ができるよう力を入れる必要がある」(フィリピン)
といった声が寄せられている。