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「鬼滅の刃」、連載終了はジャンプにしては珍しい? 「引き伸ばしせず綺麗に終わった」と好評価

2020年05月18日 14:30  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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人気漫画『鬼滅の刃』が約4年3か月の連載に幕を閉じた。最終回を掲載した週刊少年ジャンプ24号が5月18日に発売すると、ネット上では未明から驚きや、"鬼滅の刃ロス"を嘆く悲しみ、引き延ばしにならなかった安堵の声といった十人十色の感情が飛び交った。

同作は、大正時代を舞台に主人公の炭治郎が家族を殺した鬼と戦うために"鬼殺隊"に入隊し、鬼と化した妹を人間に戻す方法を探す物語。5月13日発売のコミックス20巻は初版280万部、シリーズ累計発行部数は6000万部を超える大ヒットを記録している。

『ワンピ』『ナルト』のような超長期連載を回避


18日発売号は事前に、先週発売の前号に続いて"クライマックス"と表記されるにとどまっており、具体的な予告なしに最終回が訪れた。

ネット上では、同作の終わり方について、数か月前から憶測が飛び交っていた。特に盛り上がりを見せたのが前号終盤に出てきた描写だ。「そして時は流れ――…時代は現代」とビル群が描かれていた。人気絶頂期を迎えている同作だけに商業的意図を汲んで、現代を舞台にした新章突入を予想する人も多かった。

一方、連載終了を望む声が大きかったのも事実だ。『ワンピース』『ナルト』など、10年以上連載となると、ついていけなくなるファンも出てくる。そのため人気が絶頂のうちに「きれいに終わってほしい」という声も多くみられた。

今回の最終回は、ファンの期待に応えた形と言えそうだ。ガールズちゃんねるに設けられたトピック内では「ずるずる続けなかったの意外で好感持てる」「変に引き伸ばされるより作者本人の納得のいくところで完結できた方が絶対いいよね」と好感のコメントが相次いだ。

ツイッターでも「引き伸ばしせず綺麗に終わって素晴らしい作品だわ」などいう声が多数を占める。また、中には「バクマンの新妻エイジみたいで好き」と別作品の登場人物を思い出すファンも多かった。同作に登場する漫画家の新妻も「自分がベストだと思う状態で連載を終わらせたい」という意向から、周囲の反対を押し切って人気投票20週連続1位の連載作品を終了する場面がある。

主要登場人物の孫世代登場 伊黒、甘露寺ペアは定食屋営む

現代を舞台にした最終回は、竈門兄妹、我妻善逸、栗花落カナヲ、煉獄杏寿郎の孫世代が高校に登校する朝を描いたストーリー。道中では5人のほか、警察官として一緒にパトロールする不死川兄弟や、二人で定食屋を営む伊黒小芭内と甘露寺蜜璃の孫らの姿もある。

また、嘴平伊之助の孫は植物学者に。作中で鬼が弱点の太陽光を克服するために必要とされた"青い彼岸花"を発見するも、その後はすべて枯らしてしまって謝罪会見に追われていた。冨岡義勇、錆兎、真菰の孫世代は小学生のようで、ランドセルを背負った姿で登場する。

終盤は、自宅で電話を取る竈門家の母の場面に移行。壁には炭治郎のものと見られる日輪刀や耳飾り、生き残った鬼殺隊員たちが笑顔で写る集合写真などがあり、

「長きに渡るご愛読ありがとうございました!吾峠先生の次回作にご期待ください!」

と感謝を告げている。長期にわたる連載を追ってきたファンのみならず、昨年放送のアニメから入ったファンでも胸が熱くなる締めくくり方と言えるだろう。

ツイッターでは「連載お疲れ様でした!」「私にとって大切な作品になりました」と作者へのねぎらいや感謝を告げる投稿が相次いだ。また、中には「鬼滅ロスが始まりそう~」と来週からの楽しみが減ることに対して悲しみを訴える人が続出している。