ウイリアムズのジョージ・ラッセルは、2021年にトップの環境にいられるF1の仲間の一部に“少し嫉妬している”ことを認めた。
5月12日移行、ドライバー市場については変化の竜巻が起きたようなものだ。セバスチャン・ベッテルのフェラーリ離脱決定に始まり、ダニエル・リカルドがルノーからマクラーレンに移籍すること、カルロス・サインツJr.がベッテルの後釜に収まることが発表されたのだ。
ラッセルは相次いで報道されたニュースを見て、F1の若い才能の持ち主たちが前進するのは嬉しいことだが、シャルル・ルクレール(フェラーリ)やサインツJr.、アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)といった彼の親友の何人かが素晴らしいチャンスを与えられていることを少し羨ましく思っているという。
「友人たちがチャンピオンシップで勝てるポテンシャルのあるマシンに乗っているのを見ると、少し妬ましく思うことは間違いない。僕もあのレベルで戦いたいからね」とラッセルは『Sky F1』のインスタグラムのチャットで語った。
「それでも、僕がパフォーマンスを発揮して、最高の能力を出して自分の仕事を続ければ、チャンスが巡ってくることは分かっている。それが来年、2年後、5年後、10年後であろうがね。チャンスは来るはずだ」
ラッセルは実力を抑えられて発揮できずにいることについては理解しており、彼の見方ではすべて理にかなったことだと主張した。
「そのことについては、事前に分かっていたと言えるかもしれないね! 最初は少し驚いたけれど、でも当然のことだ」
「フェラーリのようなところでは、将来に目を向けなければならない。シャルルとカルロスは、これから5年や6年や7年続くラインアップかもしれない」
「どの組織でも人々は安定性を必要としていると思う。ふたりの最高に優れたドライバーをそろえてね。それはランド(ノリス/マクラーレン)とダニー(ダニエル・リカルド)も同様だ」
「正直に言って素晴らしいことだと思う。ドライバーが入れ替わるのはファンやメディアにとってはすごいことで、彼らはそういうことが気に入っているんだろう」
「F1の若手にとっても素晴らしいことなのは明らかだ。フェラーリにふたりの若手が、そしてレッドブルにもふたりの若手がいて、マクラーレンにはランドがいる」
またラッセルはノリスについて、リカルドのような実力が証明された優勝経験者とともにレースをするのは、親友でありシムレース仲間のノリスにとって“ウィン・ウィン”の状況になると考えている。
「ダニエルがマクラーレンに移籍するのは、ランドにとって良いことだ。彼は挑戦を楽しむだろう」
「隣に本当に強力なチームメイトがいることで、ランドにとってウィン・ウィンの状況になると言えるだろう。彼にとって素晴らしいことだよ。F1にとってもエキサイティングなことだと思う」
「ダニエルはこの先まだ何年も活動するだろう。彼とランドはふたりともマクラーレンで4年や5年や6年を過ごすことになるかもしれない」
「そうした見方で物事を見れば、すべて理にかなったことだ。僕が言ったように、F1にとって刺激的なことでしかないよ」