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ビデオ通話で「録画」流すドッキリ動画が大流行 外出自粛でもめげないYouTuberの工夫

2020年05月18日 11:02  リアルサウンド

リアルサウンド

動画サムネイルより

 YouTuberの間で今、ビデオ通話で「録画」を流すドッキリ動画が流行している。


(参考:ヒカキンから水溜りボンド、フィッシャーズ、ヒカルまで “ハッピーなドッキリ動画”でストレスを吹き飛ばそう


 新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言発出後の外出自粛期間中、家に居ながらにして仕事のミーティングや友人同士の飲み会を楽しめるツールとして、急速に普及したビデオ通話。世間の流行を敏感に察知するYouTuber界隈でも、取り入れるクリエイターが続出。とりわけ、頻繁に集まることが難しいグループYouTuberの中には、動画撮影時に欠かせないコミュニケーションツール/撮影手段として重宝する者も多い。


 しかしながら、ZoomやMicrosoft Teamsなどを利用した経験のある方ならわかると思うが、ビデオ通話ツールによるオンライン上でのやり取りは、良くも悪くも対面してのコミュニケーションとは違う。微妙なラグにより会話のテンポが悪くなることも少なくなく、単純な情報伝達にはなんら問題がなくても、リアルでコミュニケーションを交わしている時と同クオリティの“掛け合い”を再現できるかといえば、なかなか難しいものがある。


 とはいえ、YouTuberにとって時勢柄、ビデオ通話がメンバー間の対話や他のYouTuberとのコラボにおいて不可欠な役割を果たしていることは疑いようもない。というとことで、クリエイターたちはこれまで、この次世代のアイテムを使ってどうにか面白いことはできないかと試行錯誤を繰り返してきたわけだ。


 そんな中誕生したのが、くだんのドッキリ企画だ。基本的なやり方は、ドッキリのターゲットに対して、仕掛け人側が事前に録画した動画を流して、どれくらいの時間気付かれずに会話を進められるかを検証するというものだった。


 たとえば、アバンティーズは動画「【ドッキリ】録画動画と永遠に喋るドッキリwww」で、メンバーのツリメだけ録画、残りのそら、リクヲがリカバリー役として、ゲストに迎えたYouTuber相馬トランジスタをどれだけ騙せるかを検証していた。


 また、水溜りボンドは東海オンエアとのコラボで、同グループのリーダー・てつやのみを罠にかける動画「【神回】録画で人狼ゲームされてるドッキリwwww【水溜りオンエア】」を投稿。会話による推理がポイントとなるゲーム性をうまく利用し、かつてない企画動画を作り上げた。さらに、女性人気YouTuberのゆきりぬは、はじめしゃちょーなどをターゲットとして1対1のリモート通話を仕掛ける「いきなり電話して録画した動画を流してもバレない説を検証してたら奇跡起きたwwww」を公開。さらに難易度の高い検証に挑戦している。


 ビデオ会話中に生じるちょっとしたズレや聞き取りにくさ。そんな「ビデオ通話の限界」を逆手に取ったこれらの企画は、アイデアや工夫をある種なりわいとするYouTuberならではのものといえる。このビデオ会話ならではのギミックを駆使したどんな面白動画が誕生するのか、今後も注視していきたい。


(こじへい)