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iPhone 12のディスプレイに大きな変化? Apple内で“電池の持続時間”巡る意見対立も

2020年05月18日 10:01  リアルサウンド

リアルサウンド

『EverythingApplePro』より

 Appleが今回、大きな変更を行うだろうと言われている、iPhone 12のディスプレイ。低価格を実現したという情報もある一方で、リフレッシュレートについては議論を呼んでいる。


(参考:折りたたみ式iPhoneの開発進行中か 新たなリークが続々


・120HzのProMotionディスプレイ使用?
 Appleのリーク情報に定評のあるYouTubeチャンネル『EverythingApplePro』は、iPhone 12 ProとiPhone 12 Pro Maxには、120HzのProMotionディスプレイが使用されることが確認された、と伝えている(参考:https://youtube.owacon.moe/watch?v=PKABFtXUaRY)。


 iPhone 12とiPhone 12 Maxは、iPhone 11と同じ60Hzになるようで、リフレッシュレートが高い方が、スクリーンのスクロールがスムーズになる。


 しかし同じくAppleのリーク系YouTuberである『Front Page Tech』のJon Prosser氏は「ハードウェア自体は、120HzのProMotionに対応できるが、Apple内で意見に対立があり、実際に採用することが確定したとは言い切れない」と述べる。


 リフレッシュレートは、高ければ高いほど電池も消費するため、使用状況により、調整することが好ましいが、iPhoneにはその機能がないという。従って、効率が悪く、電池の持続時間が短くなるため、120HzのProMotionは、見送られる可能性もあるというのだ。


・専門家は2021年と予測
 Display Supply Chain ConsultantsのCEOであるRoss Young氏は「120Hzの場合、1Hz~120Hzで、バッテリー寿命を最適化できるように、可変リフレッシュを有効にするLTPOが必要です」とツイートしている。LTPO(Low Temperature Polycrystalline Oxide)は、「低温多結晶酸化物」の意で、省電力に優れたものだ。


 また、同氏は「Samsungは、LTPOをNote 20、Note 20+、Galaxy Fold 2に採用するとみられ、バッテリー寿命で15%~20%ほどのアドバンテージがある」と続ける。


 Young氏は、LTPOがiPhone 12に採用されることはなく、Appleは2021年まで待つ必要があるだろう、としている。また、2020年のフラッグシップスマホでLTPOを採用するのは、Samsung Galaxy Note 20だけになる可能性が高いと見ているようだ。


・iPad Proは先行して採用
 120Hz ProMotionディスプレイは既に、iPad Proには、採用されている。Appleは通常、新たなテクノロジーを、まずiPhoneに採用し、その後にiPadも続くという流れだが、今回はそれが例外的に逆転している、と『BGR』は指摘する(参考:https://bgr.com/2020/05/11/iphone-12-release-display-120hz-promotion-camera-improvements/)。


 ローエンドモデルのiPhone 12は、5.4インチSuper Retina OLED(BOE提供)を使用すると言われている。iPhone 12 Maxは、6.1インチSuper Retina OLED (BOE提供)となる。


 上位機種のiPhone 12 Proは、6.1インチSuper Retina XDR OLED (Samsung提供)。iPhone 12 Pro Maxは、6.7インチSuper Retina XDR OLED (Samsung提供)を使用するという。


 海外インサイダーの間でも、ディスプレイについては意見が割れており、今後の動向に注目だ。


(Nagata Tombo)