続くセルジオ・セッテ・カマラ(Buzz Racing with B-Max)は、B-MAX Racing Teamのファクトリーからの参戦だが、アタック後半にまさかのコースアウト。セッテ・カマラはドリンク片手に「仕方ない」という表情を浮かべた。また、タチアナ・カルデロンの代役参戦の道上龍(ThreeBond Drago CORSE)は1分25秒704で現役SFドライバーに負けないタイムを記録した。
道上に続いてはSFに現役参戦するドライバーたちが登場。牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING)1分24秒923をマークするも、大湯のタイムにはなかなか及ばない。坪井が1分24秒135、平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が1分24秒537、福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が1分24秒277、小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)は1分24秒969、山下健太(KONDO RACING)は1分24秒707と24秒台が続くも、やはり大湯の1分23秒台が図抜けた存在となった。
16人のドライバーのなかで最後のアタッカーとなったのは、2019年チャンピオンのニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM'S)だが、1分26秒145と苦しい予選に。この結果、予選はルーキー大湯が「練習してきたので自信はありました」と1分23秒939でポールポジションを獲得。坪井が1分24秒135で2番手、福住が1分24秒277で3番手。平川が1分24秒537で4番手につけるグリッドとなった。
スタートでは、ポールポジションの大湯が好スタートを決めるも、インから福住、坪井が伸び1コーナーへ向け非常に激しい首位争いが展開されるが、そのなかで接触が起き、大湯、福住、野尻などホンダ勢は大きく順位を落としてしまう。そんななかトップを奪ったのは、インから順位を上げた小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)。ただ2周目の1コーナーで坪井が可夢偉をオーバーテイク。さらに山下健太(KONDO RACING)、平川とトヨタ勢が続く。
序盤、トップ3は僅差の争いが展開され、これに続いて牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING)が4番手、関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が5番手に続く。可夢偉は少しずつ順位を落としてしまい、4周でピットインしたが、その後まさかのネットワークトラブル(!)というオンラインバトルならではの原因でリタイアを喫してしまった。
上位陣の争いは、9周目を迎えるころに激しさを増す。山下と平川の激しい2番手争いが展開され、9周目のダウンヒルストレートで平川が山下をオーバーテイク。その周を終えるころには、6番手につけていた国本雄資(carrozzeria Team KCMG)がピットイン。中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM'S)、セッテ・カマラもピットインするなど、動きが激しくなる。3番手となっていた山下も11周を終えピットに入った。
これでトップに立ったのは坪井。同様に燃料が厳しくなっていたが、危なげなくファイナルラップを走りきりトップチェッカーを受けた。平川はなんとかコースに戻り2位を死守している。一方3番手争いはファイナルラップまで山下と大湯のバトルが続いていたが、大湯はこちらもまさかのガス欠となってしまいスローダウン。山下が3位でチェッカーを受けた。4位は関口、5位は石浦という結果に。福住が追い上げホンダ勢最上位の6位となった。なお、2019年王者のニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM'S)は23周でハンドルコントローラーのペダルのトラブルにより、リタイアとなってしまった。