ドリーム・アーツは5月14日、テレワークに関する調査結果を発表した。調査は4月にネット上で実施し、大企業に勤める従業員1000人から回答を得た。
自身が働く企業のテレワークの状況を聞くと、約半数が「新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけにテレワークを導入した」(45%)と回答した。「以前からテレワークを導入している」(39%)という人は4割弱。「テレワークを導入していない」(16%)という人も一定数いる。
「電子化したハンコによる捺印を実施している」は2割にとどまる
約4割が「以前からテレワークを導入」と回答したのに対し、実際に「以前からテレワークを実施していた」(22%)という人は2割強にとどまった。「今回をきっかけに初めてテレワークを実施した」(53%)、「まだテレワークを実施したことがない」(25%)という人もいる。
また、実際にテレワークをしてみて「不便・困ったことがある」という人は9割にのぼる。具体的には「オフィスに保存してある紙書類の確認・入手ができない」(46%)、「書類へのサインや捺印がもらえない」(26%)という声が目立った。
「電子化したハンコによる捺印を実施している」という人はわずか21%。一方で「物理的なハンコを使っての捺印を実施している」(55%)が半数を超えた。また、「会社の都合による紙・ハンコ業務」の割合は54%で、「法律上の理由」(36%)を上回った。
ITインフラで導入済みで利用しているものとしては、「Web会議システムやチャットシステムが最も多く、「ノートパソコンの支給やBYOD」「VPN」と続いた。また、「平常時になってもテレワークを続けたい」(66%)という人は7割近くにのぼった。