東京メトロは14日、新たに虎ノ門駅と虎ノ門ヒルズ駅、銀座駅と銀座一丁目駅を6月6日から乗換駅として設定するとともに、改札口を一旦出場する乗換駅での乗換時間を30分から60分に拡大すると発表した。
新たな乗換駅の設定は、6月6日の日比谷線虎ノ門ヒルズ駅開業にともない実施される。虎ノ門駅と虎ノ門ヒルズ駅を乗換駅に設定するとともに、利用者の要望を受けて銀座駅と銀座一丁目駅も乗換駅に設定する。これにより、一部区間における運賃の低減や乗車時間の短縮にもつながるという。
現在、新橋~広尾間を東京メトロで移動する場合、銀座駅で1回乗り換える必要があり、IC運賃は199円、所要時間は約18分。6月6日以降、新橋~広尾間の移動で虎ノ門駅から虎ノ門ヒルズ駅への乗換えもできるようになり、両駅間は徒歩移動になるものの、IC運賃が168円となり、新橋~広尾間の所要時間が約14分に短縮される。
新橋~辰巳間を東京メトロで移動する場合、現在は新橋駅から銀座線、銀座駅から日比谷線を利用し、築地駅から新富町駅へ徒歩で乗り換える必要があり、乗換えの回数は2回、IC運賃は199円、新橋~辰巳間の所要時間は約28分となっていた。6月6日から銀座駅と銀座一丁目駅が乗換駅に設定されるため、乗換え1回で新橋~辰巳間の移動が可能に。IC運賃は168円、所要時間は約14分に短縮される。
新たな乗換駅の設定に合わせ、改札外乗換時間も拡大。改札口を一旦出場して乗り換える際、これまで30分とされていたが、6月6日以降は60分となり、ゆとりを持って乗り換えられるようにした。虎ノ門駅と虎ノ門ヒルズ駅、銀座駅と銀座一丁目駅をはじめ、上野広小路駅と仲御徒町駅、淡路町駅と新御徒町駅、日比谷駅と有楽町駅、人形町駅と水天宮前駅、築地駅と新富町駅などの乗換駅でもこれが適用される。(木下健児)