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中田青渚、片山友希、金子大地らが『君が世界のはじまり』出演 特報映像&イメージクリップも

2020年05月14日 08:01  リアルサウンド

リアルサウンド

(c)2020『君が世界のはじまり』製作委員会

 松本穂香主演映画『君が世界のはじまり』の追加キャストとして、中田青渚、片山友希、金子大地、甲斐翔真、小室ぺいの出演が発表され、特報映像と追加キャストたちが演じるキャラクターイメージクリップが公開された。


 『おいしい家族』で主演を務めた松本とふくだももこ監督の2度目のタッグとなる本作は、ふくだ監督自身が執筆し、デビュー作ながらすばる文学賞佳作を受賞した小説『えん』と『ブルーハーツを聴いた夜、君とキスしてさようなら』を実写化する青春映画。『リンダリンダリンダ』『聖の青春』『愚行録』などの脚本を手がけた向井康介が脚本を担当する。


 松本演じる主人公・えんの幼なじみ・琴子を演じるのは、今泉力哉監督作『街の上で』の公開が控える中田。父親に鬱屈とした思いを抱える純を、ドラマ『セトウツミ』(テレビ東京系)の片山、東京からの転校生の伊尾を、ドラマ『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)の金子が務める。また、琴子に密かに思いを寄せる岡田を、舞台『デスノート THE MUSICAL』の甲斐翔真、琴子が一目惚れする相手・ナリヒラを、本作で演技に初挑戦したロックバンド・NITRODAY(Vo & Gt)の小室ぺいが演じる。そのほか、板橋駿谷、山中 崇、正木佐和、森下能幸、江口のりこ、古舘寛治が出演する。


 高校2年生のえんは、彼氏をころころ変える親友の琴子と退屈な日々を送っていたが、琴子がサッカー部のナリヒラ君に一目惚れしたことで、二人は徐々にすれ違うようになっていく。同じ高校に通う純は、母が家を出ていったことを無視し続ける父親に何も言えぬまま、放課後ショッピングモールで時間をつぶしていたが、ブルーハーツを聴きながらふと通りかかった屋上で、東京から転校してきた伊尾と会い、求めるものもわからぬまま体を重ねるように。えんは、偶然ナリヒラ君の秘密を知り、急接近した二人を見て見ぬふりをする琴子には、サッカー部キャプテンの岡田が思いを寄せている。そんなある朝、父親殺しの犯人が逮捕され、郊外の気怠い空気とそれぞれの感情が混じり合い、物語が疾走していく。


【動画】5人イメージクリップ映像


 公開された特報映像では、寂れゆく町でくすぶる高校生たちの青春のワンシーンが映し出されている。あわせて公開されたイメージクリップでは、追加キャストとして発表された5人が演じるキャラクターそれぞれの思いにフォーカス。彼らが劇中でブルーハーツの「人にやさしく」を披露していることも明らかになった。


■コメント
・中田青渚(琴子役)
私が演じた琴子は口も態度も悪いですが、自分の気持ちに正直で、周りの人から、琴子の生き方が羨ましいと思われるような女の子です。普段の私は、琴子のように自分の気持ちに正直な人を羨ましく思っているので、琴子を演じることは新鮮であり、挑戦でした。監督や松本さんと撮影前から2人の関係性について何度も話し合い、大切に作りました。一瞬で過ぎ去ってしまう青春時代の儚さや苦しさがぎゅっと詰まっている作品になっていると思います。


・片山友希(純役)
5人、3人と奇数で集まることが多かった。心の中で2.2.1や2.1で分かれると、いつも私が余るんやろうなと思っていた。実際そうだった。仲良い子はいたけど、親友や幼馴染みといった特別な子は今もいない。その寂しさを知って、ずっと隠していた感情を声に出そうと思いました。


・金子大地(伊尾役)
ブルーハーツはもともと好きでよく聴くんですが、やっぱり最高だなと改めて思いました。台本を読んだ時に面白いと感じたことが映像にもしっかり出ていて、皆さんにも伝わると思います。僕の演じる伊尾はすごく繊細な人物だと思いました。簡単に伊尾のことを説明するのは難しいのですが、とにかく僕も葛藤しながら演じました。みんなでこの作品のために一生懸命作った作品なので是非観ていただきたいです。


・甲斐翔真(岡田役)
あの時みたいに何にも縛られず自由に生きたいなぁなんて青春時代を思い出すこともあると思います。そんな華やかな青春のイメージとはまた違った、思春期の高校生たちのリアルなもがきがこの映画から見えたらいいなと思います。誰にも言えないこと、言葉にできないこと、人それぞれ悩みがあると思います。悩むということがいかに人を育てているか、僕はこの作品で気付きました。たくさん悩んでたくさん想い出を増やしていきたいですね。


・小室ぺい(ナリヒラ役)
今回この作品を通して、青春時代というものがなんとあまりに痛々しいものであるかを数年ぶりに追体験することになりました。窓の外で止まったままの空、本当にそれがすべてだった日々。でもあの時感じていた、痛みやら焦りやら涙やら全部にまとめて火をつけた時、僕らは残った灰の中からやさしさを拾い集めることができるんじゃないか。そういう希望があるこの映画が好きです!是非皆さんよろしくお願いします。


(リアルサウンド編集部)