週刊少年ジャンプで連載中の人気漫画『鬼滅の刃』の展開が読めない。「最終回では?」などと憶測が流れていた5月11日発売号の204話では、激戦の末に宿敵の鬼舞辻無惨を倒した主人公たちに戻った平穏な日々を描写。一方、終盤では次号からの現代編突入を示唆する形で物語を繋げており、ネット上では想定外の展開に動揺するファンが続出している。
同作は、大正時代を舞台に主人公の炭治郎が家族を殺した鬼と戦うために"鬼殺隊"に入隊し、鬼と化した妹を人間に戻す方法を探す物語。5月13日発売のコミックス20巻は初版280万部、シリーズ累計発行部数は6000万部を超える大ヒットを記録している。
ビル群の描写とともに「そして時は流れ――…時代は現代」
多くのファンから戸惑いの声が挙がったのは、204話の最終ページだ。
「そして時は流れ――…時代は現代!!!次号最高潮Cカラー大増24P!!」
という予告とともに、現代のイメージを彷彿させるビル群が描かれている。
同作ではこれまでにも、大正時代を再現した浅草、遊郭など街並みが描かれることはあった。だが、いずれも現代からはかけ離れた描かれ方をされており、急に見慣れたビル群が出現したことで現実に引き戻されてしまった人も一定数いたようだ。
2ちゃんねるでは、発売日当日にスレが立った。「あー最近定番の引き伸ばし漫画化するのか…」「本編は綺麗に終わってほしいわ」と落胆するファンからのコメントが目立つ。
「みつりちゃんを生き返させろ!」と興奮する甘露寺ファンも
一方、新たな展開に期待を寄せる声もある。次号の内容を予測するファンからは
「次号最終回は無いだろ…現代を描いた時点で現代編スタートだよ」
「時代は現代に移って主要キャラの子孫が幼稚園の先生、科学者、警察官になってる。最後は炭次郎の髪飾りを付けた炭次郎の子孫が出てきて終わり」
と現代を舞台にした"新章突入"と、"登場人物のその後"を紹介して連載終了するパターンで大きく分かれている。また、中には「みつりちゃんを生き返させろ!」と、最終決戦で命を落とした甘露寺蜜璃をはじめとした好きなキャラクターの復活を望むファンも多かった。