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JR東日本E131系、内房線・外房線・鹿島線に新型車両 - 計24両投入

2020年05月12日 17:02  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
JR東日本は12日、房総・鹿島エリア用の新型車両E131系を計24両(2両編成×12編成)新造し、2021年春頃から営業運転を開始する予定と発表した。車内の快適性向上、情報提供の充実、バリアフリー化の推進を図るとともに、モニタリング技術を活用することで安全性・安定性の向上も実現する。

新型車両E131系は内房線木更津~安房鴨川間、外房線上総一ノ宮~安房鴨川間、鹿島線を含む佐原~鹿島神宮間に投入される。客室の一部をセミクロスシートにするとともに、車体の幅を広げて座席幅を拡大するなどにより、快適性が向上。一部のドア上部に案内表示画面(17インチ)を設置し、運行情報を提供して情報提供の充実を図る。

各車両に車いす・ベビーカー利用者向けのフリースペースを設け、トイレを車いす対応大型洋式トイレとするなど、バリアフリー化も推進する。セキュリティ向上のため、各車両の客室に車内防犯カメラを設置し、非常通話装置を1両につき4カ所に増やす。

車体側面にカメラを設置し、乗務員が運転台から乗客の乗降を確認する機能など、ワンマン運転に対応した機器も搭載。モニタリング技術を活用した車両搭載機器や線路設備の状態監視機能により、故障の予兆を把握し、事前に対処することでさらなる安全性・安定性向上を実現する。

主回路機器にSiC(炭化ケイ素)半導体素子を採用して車両の消費電力を抑制し、環境性能の向上も図る。車両のデザインには、優雅で生命感のある房総の海をイメージした明るい青色と、内陸を彩る菜の花をイメージした黄色の帯を配した。車体前面は房総の海の波しぶきをイメージした水玉模様としている。(木下健児)