アルファタウリ・ホンダのダニール・クビアトは、トロロッソ時代のチームメイトであるアレックス・アルボンはレッドブルのドライバーとして疑う余地のないポテンシャルを秘めており、“向上の余地がある”と考えている。
アルボンは、昨年のF1に予期せぬ形で加わった。アルボンはレッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコから、F1昇格のチャンスを与えられたのだ。2019年シーズン半ばには、マルコはアルボンの実力に感銘を受け、23歳の彼をレッドブル・レーシングに昇格させ、一方のピエール・ガスリーをトロロッソに降格させることを決めた。
クビアトは当初、マルコの決定を肯定的には捉えていなかったことを認めている。
「言ってみれば、僕が満足ではなかったことは確かだ」とクビアトはF1のポッドキャスト『Beyond the Grid』に語った。
「その決定について聞いた時、僕は完全に理解し賛成していたとは言えない」
「『正しいことだとは思えない』という感じだった。でもある意味では理にかなった判断ではある」
「僕はすでにチームにいて、彼らには常に新しい血が必要だった。彼らは若手ドライバーを昇格させる必要がある。それがレッドブルのやり方で、それで問題はない。結局、数日たってから僕はその決定に納得して受け入れた」
アルボンと過ごしたのはたった半シーズンではあるが、クビアトは元チームメイトの彼を非常に高く評価した。
「彼とは半年の間だけ一緒だったけれど、正直に言って彼との仕事を楽しんだよ。とてもおおらかな性格で、たまに面白い冗談を言った。つまらない時もあったけどね」
「(彼は)とても速いよ。F1に昇格すると、ルーキーとしての勢いが出る。すべてのことが簡単になるんだ。彼はこれからこの世界についてさらに発見していくと思う」
「それに彼には伸びしろがある。彼は昨年ルーキーだったけれど、さらに改善できる余地がある。だから彼には大きなポテンシャルがあるのは確かだと思うよ」