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THE RAMPAGE 長谷川慎、ダンス/演技/ファッション……好きなことを突き詰める“行動力” 人懐っこい末っ子キャラな部分も

2020年05月12日 06:01  リアルサウンド

リアルサウンド

THE RAMPAGE from EXILE TRIBE

 今やJr.EXILE世代を牽引する16人組ダンス&ボーカルグループ、THE RAMPAGE from EXILE TRIBE(以下、THE RAMPAGE)。ワイルドなビジュアルやアグレッシブな楽曲、大人数で繰り広げるダイナミックなパフォーマンスが印象的な彼らだが、1人1人のキャラクターやメンバー同士の関係性を探ってみると、そこには意外な魅力が溢れている。そんな彼らの魅力を伝える、THE RAMPAGEメンバー分析。第12回目は、パフォーマーの長谷川慎について紹介していく。


(関連:THE RAMPAGE 神谷健太、好奇心旺盛さがもたらすグループへの刺激 メンバーやファンを翻弄する“不思議キャラ”な一面も


 長谷川慎は、1998年7月29日生まれで神奈川県出身。幼少期から好奇心旺盛で、幼稚園の頃は宇宙飛行士や忍者、小学校に上がってからは父親の職業である美容師になりたかったという。そんな彼がダンスを始めたのは、小学校4年生の時。初めは習い事感覚でやっていたが、EXPG東京校に入校し、仲間達と切磋琢磨していくうちに本気でアーティストになることを夢見るようになったそうだ(参照:TOKYO HEADLINE)。幼稚園の頃からリレーの選手をやっていたほど身体能力が高く、好きなことを突き詰めるためなら努力を惜しまない彼が特待生に選ばれたのは、必然だったと言えるだろう。特待生になると、キッズダンサーとしてEXILEのMVなどに出演するようになり、中学時代にはGENERATIONS from EXILE TRIBEのサポートメンバーに抜擢され、岩谷翔吾、藤原樹、浦川翔平らとともに数々のMVやライブに出演。年上のダンサーに負けじと、夢に続く階段を駆け上がっていった。そして、2013年、世界基準で活躍できるアーティストを育成することを目的としたオーディション「GLOBAL JAPAN CHALLENGE」に挑戦。その時は合格を逃したものの、THE RAMPAGEの候補生に選出され、その後THE RAMPAGEの正式メンバーとなった。ちなみに、ボーカルのRIKUは、EXPG東京校で同時期に特待生になり、ほとんど同じ道のりを歩んできた同志。年齢的にはRIKUのほうが4つ年上だが、程良く雑な絡みが2人の付き合いの長さを物語っている。


 得意とするダンスジャンルは、クランプ。もともとはストリートでの抗争や暴力を止めるため、それに代わるものとして生まれたダンスであり、足を踏み鳴らす“ストンプ”、胸を突き出す“チェストポップ”、力いっぱい腕を振り下ろす“アームスイング”といった、身体を大きく見せて挑発するような動作が特徴的だ。4月に配信されたインスタライブ「STALI HOMIES」によると、長谷川がクランプを始めたのは、EXPGの生徒時代にJUN(Twiggz)に出会ったことがきっかけ。1年くらい続けた後に一度やめるが、THE RAMPAGEが始動してからJUNと再会し、ダンサーとしての武器にするため、再びクランプを始めたそうだ。なおかつ、THE RAMPAGEにおいてはボーカルの川村壱馬とパフォーマーの武知海青もクランパーだが、それぞれ得意とするスタイルが異なり、武知曰く「慎はトリックというスタイルで、僕はパッション系、エナジー全開系」(引用:THE RAMPAGEが『HARD HIT』で示す、グループの成長と個性「ここが一つの勝負という感覚」)とのこと。2人の持ち味を生かすように、長谷川、武知、山本彰吾が振付を担当した6thシングル曲「HARD HIT」では、武知がパワフルでダイナミックな振付、長谷川は変化を加えるようなトリッキーな振付を考案した。同曲にはエモーショナルで荒々しい場面と硬く無機質な場面が表現されているが、その二面性を振付でも表現している。そのほか、5thシングル『Fandango』のカップリング曲「Dream On」も、鈴木昂秀と共に振付を担当している。


 2018年には、『PRINCE OF LEGEND』シリーズで「Teamネクスト」の“ダンス王子ブラック”こと小田島陸役を演じ、俳優デビューも果たす。すると、Teamメンバーである天堂光輝役の吉野北人、日浦海司役の藤原樹との3ショットが可愛すぎると話題を呼び、それまではワイルドなグループという印象が強かったTHE RAMPAGEが親しみやすい存在に変わっていった。長谷川自身も「グループの活動では出会えなかったような方々にいろんな作品を通してまず自分のことを知っていただいて、そこからTHE RAMPAGEを知っていただきながらグループに貢献していくことが役割だと思っています」(引用:THE RAMPAGE、16人全員集合インタビュー バラードでの新たな挑戦とグループ内での個々の役割を語る)と語っている。なお、EXPG東京校に通っていた頃から演技のレッスンを受けていたものの、本格的に演技に興味を持ったのはTHE RAMPAGEとして活動を始めてからだそうで、「パフォーマーは体がメインの仕事なので、けがをすることもあるし、15年後、20年後にいつか踊れなくなる日が来るな、と考えるようになって。そのとき踊り以外に武器にしたいと思ったのが芝居だった」(引用:ナタリー)とのこと。2019年には、YouTubeドラマ『主人公』のオーディションに自ら挑戦し、勝ち取ったミステリアスな難役を熱演。その際に学んだことが、『PRINCE OF LEGEND』のシーズン2である『貴族降臨-PRINCE OF LEGEND-』の演技に活かされており(参照:ザ テレビジョン)、約2年で俳優として急成長を遂げている。最新シングルの表題曲「INVISIBLE LOVE」のMVでも、イメージシーンでの失恋を噛みしめる儚い表情が多くのファンを魅了しており、引き続き俳優としての活躍が期待される。


 そんな長谷川の性格は、小学生からの付き合いである藤原樹曰く、「自分が好きなことについてすごく追求するタイプ」(引用:livedoorニュース)。ダンスはもちろん、ファッションにも造詣が深く、同じくファッション好きな後藤拓磨とともに、ツアーグッズやスニーカーなどのデザインを手がけている。「ラッパーのタイラー・ザ・クリエイターが好きで、スケーターファッションを取り入れるようになった」(引用:block.FM)そうで、「ブランドの背景やストーリーをしっかり調べてそのブランドを理解した上で着る」(引用:BILLYS)ことがこだわり。レアなビンテージアイテムを好むコレクターでもある。しかし、スラッとしたスタイルと端正な顔立ちでモデルもこなす長谷川だが、素顔は人懐っこい末っ子キャラで、爆発した寝癖頭をInstagramに載せるおちゃめな一面も。クールで一匹狼的な雰囲気を醸している川村壱馬からも溺愛されており、“かずまこ”コンビの兄弟のようなやりとりに歓喜するファンも多いようだ。


 「アーティスト以外のいろいろな経験をさせてもらえたことで、ちょっとだけ自分に自信がついたのかもしれません」(引用:Abema Times)と語るように、デビュー当時はあまり発言するタイプではなかったが、活動の幅が広がるにつれて、自分の意見ややりたいことを積極的に発信するようになっていったという長谷川。幼少期から夢多き少年だった彼は、アーティストになる夢を叶えた今、自分で撮影した風景写真や自分がコレクションしているファッションなど、自分の好きなものを全部集めて展示したい(参照:TVfan)と、新たな夢に胸を躍らせている。でもきっと、その夢も近い未来に叶えてくれるのだろう。理想の自分を手に入れるため、彼はいつも少し先を見据えて行動しているのだから。(斉藤碧)