トップへ

ノンスタ井上裕介、中高生からの人気が急上昇!? 『今日好き』MCで発揮された“盛り上げ力“に注目

2020年05月10日 12:51  リアルサウンド

リアルサウンド

(C)AbemaTV,Inc

 いわゆる恋愛バラエティにおいて、MCやスタジオゲストに芸人を置くのは「基本シフト」といえる。芸人は、いわばトークのプロ。パワーワードをぶっ込んだり、ツッコんだりボケたり、或いはフォローしたりと、その活躍は多岐にわたる。新たな魅力を発揮し、再評価される芸人も多い。


(参考:『今日好き 青い春編』最終話ーー“彼氏持ち”現役アイドル誕生! “恋の修学旅行”ついに決着


 そんななか、いま注目を浴びているのがNON STYLEの井上裕介だ。ABEMAの人気恋愛リアリティショー『今日、好きになりました。』シリーズのMCを務める井上は、恋愛に懸命に取り組む高校生たちの「恋愛見届け人」として、ある種の保護者的な、「『今日好き』のパパ」と称されるかつてないポジションを確立している。


 そもそも井上は、自他共に認める「ナルシストキャラ」であり、Instagramのプロフィール文も「スーパーポジティブナルシストです。ポジティブになりたい方、自撮りを見たい方はフォローしてね」と書かれている(そして実際に自撮りだらけである)。アクティブなSNSの投稿スタイルは賛否を巻き起こし、「炎上芸人」と呼ばれたことも。


 しかし、『今日、好きになりました。』では、恋愛経験豊富な「大人の男性」として、的を射た発言を連発。元々このシリーズは「運命の恋を見つける、恋の修学旅行」をテーマに、現役高校生たちの恋愛模様を追うもの。まだまだ精神的に未成熟な十代がゆえの“失敗”や“もどかしさ”が見どころの一つだが、井上は時に視聴者の緩衝材として、またある時は恋愛の先輩として、そして「パパ」的な立場で、「視野を広げる」役割を果たしてきた。


 最新シリーズの「青い春」編でも、「恋愛の第一歩は『迷わせる』やからね」「『楽』と『楽しい』っておんなじ漢字使ってるのに違うやん? 一緒にいて楽な人と楽しい人は違う」「恋愛は常に恐怖心持ってる方がいい」と、心に引っかかるマジックワードで共演者をうならせる。


 そのほか、これまでのシリーズでは「恋愛で1番大事なのは準備」といったような“恋愛指南”や、「恋ってちょっと秘密があるからワクワクする」「意識したが最後、恋は止まらない」といった共感度の高い“恋愛のホンネ”など、多種多様な「名言」で恋愛マスターぶりを披露。「井上語録」は一種のバイブル的な存在にもなりつつあり、若年層からも熱く支持される結果を生み出した。


 4月中旬には、「ハワイ」編の出演者である重川茉弥(まや)が、共演者の前田俊(しゅん)との結婚と第1子妊娠を発表。ネット上はちょっとした騒動になったが、井上はすぐさまTwitterで「しゅんまや、妊娠で結婚だとぉ!!出会いの場から見守っていて、付き合う瞬間も見守った。年齢的な部分で批判の声もあるだろうけど、それを跳ね除ける愛で幸せな家庭を築いて下さい。末長くお幸せに」と祝福。


 さらに、YouTubeにて「【今日好き、しゅんまやについて】今の想いを語りました。」と題した配信動画を投稿し、「僕自身にも誹謗中傷がいっぱい来ました」と明かしながらも「根本的に結婚は大賛成。周りがとやかく言うことではない」と力強くバックアップ。「いちばん悩んだのは、当事者のしゅんくんとまやちゃん」と気遣った。この勇気ある行動によって、井上の2人に対する“愛情”がますますにじみ出る結果と相成ったのだ。


 また、井上が評価される部分は、「上から目線」に終始しないところだろう。最終話の放送に合わせて、5月4日には「【今日好き実況】青い春編最終話!!ついに告白。高校生の想いを見守ります。」といったYouTubeのライブ配信を行ったが、「みなみ(佐久間美波)の猛プッシュを見て、我々大人も、狙ってる女子を落とすにはこれだけグイグイいかなあかんと思わされる。今の高校生は勢いがスゴいよね」と素直に称賛。「ナルシスト」とはひと味違う、謙虚な姿勢を印象づけた。


 『今日、好きになりました。』によって、「男を上げた」井上。進化し続ける彼もまた、本シリーズの大きな見どころと言えよう。


(SYO(映画ライター))