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定額給付金10万円の使い道は?目立つのは「食費にしか使えない」「家賃と生活費で終わり」という声

2020年05月10日 10:20  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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今月から特別定額給付金の支給が始まった。金額は、国民1人あたり10万円。紆余曲折あったものの、なんとか給付までこぎ着けた格好だ。

この10万円で当面を乗り越えてくださいよ、っていう話なんだろうけども、既に緊急事態宣言の発令からかなりの時間が経過している。仕事が減ったり、急場をしのぐために新しい職探しを始めたりしている人もいる中、正直心許ない金額だ。

もちろん、せっかくなので、入金されたら貯蓄に回さずにパーッと使って経済の下支えをしたい、と考えている方も多いはず。だけど、人によっては「贅沢するために使えるお金じゃない」というケースもあるようだ。(文:松本ミゾレ)

生活維持が精一杯という人が大半

先日、5ちゃんねるに「なんJ民の給付金10万円の使いみち!!www」というスレッドが立っていた。スレ内には、給付金の使い道について、いろんな書き込みが寄せられているんだけど、結構切羽詰まった声もあった。その一例をいくつか紹介したい。

「食費にしか使えへん」
「車関連の税金とどうせボーナスが出ない分の生活費」
「税金と公共料金払って終わり!閉廷!以上!解散!」
「家賃と生活費で終わりや」

ざっと見ただけでも、こういう使い道を挙げる人はかなり目立つ。そうだよね、そりゃ10万円は大金だけど、こういう大金を支払うことで、僕らの今の生活は成り立っているので、この金額はこれまで通りの暮らしを維持するための資金にしかならない。

僕も家賃や水道光熱費で半分以上消えるし、残った3万円ぐらいをどう使おうか考えても、やっぱりわくわくしない。いや、もらえるだけ嬉しいのは確かなんだけど。

一方で「パチンコに行く」「宝くじを買う」という人も

もちろんスレッドには「焼肉に行く」「宝くじを買う」みたいな書き込みもあるにはあるんだけど、中には「パチンコに使う」って声も意外に多かった。でも、おススメはしないぞ!これまでさんざん営業自粛を強いられてきたパチンコ屋だ。言うまでもなく、営業再開したらしばらくは地獄の回収営業。わざわざお金を捨てに行くことはない。

それにしても、10万円の一律現金給付。決断した政府には個人的に拍手を贈りたい。ただ、それでも「いや、10万円だけでは」と焦る国民も多いはずだ。事業も休止状態、その間も出費は続いているという経営者も多いだろうし、労働者の中には会社が倒れそうになって冷や汗をかいている人もいる。

飲食店のオーナーも従業員も、日々精神をすり減らしながら対応に当たっている。既に損失の補填には10万円では到底足りないという世帯も多い。

給付金は確かにありがたいけど、10万円全部を好きなようには使えるのは、本当に限られた一握りの人だけではなかろうか。大半の人は、当座の家賃や食費など、命をつなぐためのお金に充てることだろう。