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『麒麟がくる』第17回の見どころを本木雅弘が語る 「道三の最期を静かに見届けてください」

2020年05月10日 08:01  リアルサウンド

リアルサウンド

『麒麟がくる』写真提供=NHK

 毎週日曜日に放送されている大河ドラマ『麒麟がくる』(NHK総合)。このたび、斎藤道三役の本木雅弘より、コメントが寄せられた。


 本作は、大河ドラマ第29作『太平記』の池端俊策が脚本を手掛けた戦国時代劇。織田信長の家臣として知られ、日本史の一大事件のひとつ「本能寺の変」を起こした智将・明智光秀(長谷川博己)を主役とし、その謎めいた半生に光を当てていく。


 5月10日放送の第17回「長良川の対決」では、長良川を挟んだ道三と息子・高政(伊藤英明)の戦いが描かれる。


 本木は、親子で命を奪い合う道三と高政について、「あの時代は、その家がどのように存続していくかが最重要。 城主ともなれば、そのプレッシャーと向き合うことが人生そのもの。 それ故、道三と高政がそうであるように、家督を譲ると共に、志を受け渡す過程で父子は必要以上の試練を共有する……。道三と高政親子の間にあるものは、単なる愛憎とは違う次元のものなのかも知れません」とその関係性を分析する。


 制作統括の落合将は、道三を演じる本木、そして第17回の見どころについて、「『いつ死ぬかもしれないから、現在の日常や世界にあふれる美を日々愛する』思えば本木さんはその緊張感を第1回から意識的に放っておられたようでした。道三の死後、駆け付けた光秀は、高政に向かって、道三にはあっておぬしにはないものが何かを彼に問いかけます。その言葉がこのドラマのテーマにもなっていますので、全編見どころの17回を楽しんでいただけたらと思います」とコメントを寄せている。


本木雅弘(斎藤道三役)コメント
現代も正に先行きの読めない世の中になっておりますが、
親子で命を奪い合うのも日常だった戦国の世の精神生活は、
この現在と また別の過酷さを感じます。


あの時代は、その家がどのように存続していくかが最重要。
城主ともなれば、そのプレッシャーと向き合うことが人生そのもの。
それ故、道三と高政がそうであるように、家督を譲ると共に、
志を受け渡す過程で父子は必要以上の試練を共有する、、、


道三と高政親子の間にあるものは、単なる愛憎とは違う次元のもの
なのかも知れません、、、
武士としての覇気も、誇りも、傲りも、愚かさも、虚しさも
自我の中に呑み込んで、また吐き出してぶつかり合う。。。


実の所、演じている最中は、道三の熱情をどこに向けていくのか
自分でも収拾がつかずにいました、、、
皆さんにはどのように映るでしょうか、、、


いよいよ自らの判断の元に運命を動かし始めた光秀の姿と共に、
第17話「長良川の対決」、、、
そして道三の最期を静かに見届けてください。


(リアルサウンド編集部)