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「ヴィクトリアズ・シークレット」米投資会社への売却中止が決定

2020年05月08日 21:52  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

L brands 公式サイトより
L brandsが、ランジェリーブランド「ヴィクトリアズ・シークレット(VICTORIA'S SECRET)」の株式売却に係る米投資会社シカモアパートナーズへの訴訟を取り下げ、株式売買を中止することで合意した。

 L brandsは、今年2月にヴィクトリアズ・シークレットの過半数株式を米投資会社シカモアパートナーズに5億2,500万ドル(約564億1,500万円、1ドル=107円)で売却すると発表。しかし、商談の途中でL brandsが新型コロナウイルス感染拡大に伴う施策を独断で行ったことを不服とし、シカモアパートナーズが取引から撤退する意向を表明したことで、L brandsは4月27日にシカモアパートナーズを提訴していた。
 売却の中止について、L brandsの次期取締役会議長サラ・E・ナッシュ(Sarah E. Nash)は、「他の小売業と同様、当社も厳しい事業環境に直面している。このような環境下において、莫大なコストと労力を費やして訴訟を進め、シカモア社に株式取得を強要するよりも、直面する事業課題に対応しブランドの成功に導くために配置していく方が会社や株主、従業員にとっての最善の利益となると考えた」とコメントしている。
 L brandsは今後、成長を続けている「バス&ボディワークス(Bath and Body Works)」を専業の公開会社として引き続き運営し、ヴィクトリアズ・シークレット事業を別会社として運営するために必要なアクションを順次進めていくという。
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