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老舗デパート「さいか屋横須賀店」が2021年2月に閉店、希望退職120人を募集へ

2020年05月08日 15:52  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

さいか屋横須賀店の公式サイトより
さいか屋が、5月8日の今日開催した取締役会で、さいか屋横須賀店新館・南館(以下、横須賀店)を2021年2月頃に閉店することを決定した。これに伴い、同社は効率的な組織作りと人員配置の再考のため、希望退職者を募集すると発表。6月下旬頃から募集を開始し、正規社員と非正規社員を合わせて約120人を募るという。

 さいか屋横須賀店(旧館)は1928年に開業した雑賀屋百福会を前身とし、1990年3月に新館、同年10月にレストラン街や文化ホールを有する南館が開業。1991年のピーク時には368億円の売上高を計上した。2010年まで3館体制で営業していたが、旧館は同年5月をもって閉業。2017年2月期以降は赤字が恒常化し、店舗運営の効率化を推進するも売上高の減少に歯止めがかからず、2020年2月期には売上高が65億8,600万円(前年比93.8%)に落ち込むなど今後の業績回復の見通しが立たないことから、営業終了を決定。横須賀店の閉店後は、サテライト型店舗の開設を検討するという。
 希望退職者募集の対象は、2020年8月31日時点で満35歳以上の社員とする。退職者については、規定の退職金のほか、割増退職金を支給。また、退職金の支給がない社員については、退職慰労金を支給するという。退職日は今年8月31日付および2021年2月28日を予定している。
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