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中村倫也、YouTubeでの“ひとり喋り”はなぜ聞き飽きない? 大人っぽさと無邪気さが共存する魅力に迫る

2020年05月08日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

動画サムネイルより

 俳優の中村倫也が5月5日、所属事務所トップコートの公式YouTubeチャンネルに動画「中村さんちの自宅から16」「17」を立て続けに投稿した。


(参考:中村倫也、自宅から“圧倒的彼氏感”の動画配信 同事務所の菅田将暉や松坂桃李の登場にも期待?


 Twitterで事前募集したファンからの質問に対し、中村が自宅の一室で答えていく動画シリーズ「中村さんちの自宅から」。当初は動画1本あたり5分程度だった同シリーズだが、少しずつ再生時間が増えていき、今回投稿された2本の動画は、「16」が19分弱で、「17」が20分弱っとなっている。


 「大人になったなという瞬間はありますか?逆に子供だなと思う瞬間はありますか?」という質問に対しては、「大人って何なんだろうねって思うね」と切り出す中村。


 大人の定義を「責任を感じて行動する瞬間かな」とした上で、「自分のやりたいこととかどうとかよりも、色んな責任、社会的立場、人からの期待、人のためにとか、それが自分よりも上にくる瞬間は大人だなと思うかな。逆に、子どもだなと思う瞬間は、そういう責任から逃げ出したくなったときかな」「ハタチで成人じゃない? 日本の決まりではさ。でもそれって色んな権利をもらったということで、その権利を自由ととるか責任ととるかで大人と子供の線引きも変わってくるかもしれないね」と答えた。コメント欄には、「いいこと言うなー。自由と取るか責任と取るか」「倫也くんの哲学的な話すき」「倫也くんから出てくる言葉はすべてがタメになる」と称賛の声が並ぶ。


 こうした真面目な答えをしたかと思えば、一方で、「河童の捕獲免許があるのはご存じですか?」という問いが寄せられると、中村は「これは心が躍りますよね」と目を輝かせ、「僕も調べてみました。正確には河童の捕獲許可証みたいですね。岩手県遠野市で発行してるものらしいです。ここにはカッパ淵と呼ばれる河童の伝承がある場所があるみたいで」と、好奇心をそそられて自ら積極的にリサーチをかけたことを明かした。


 その後も「河童っていうのはね、相撲が強いんですよ。相撲を取りたがる。あと一番覚えておいて欲しいんですけど、尻子玉を抜かれる。尻子玉を抜かれるとどうなるかと言うと、腑抜けになる。これは危ないですね」と、冗談とも本気ともつかないノリで真剣な表情で解説。最後には「いや、勉強になるわ。こんなに良い回今まであった? ということで今日は、小学校ぶりのリコーダーを手にもって『エーデルワイス』でお別れします」と、つたない手つきでエンディングテーマを演奏していた。この一連の流れに対しても「河童について真剣に語るところ、素敵です」「リコーダーうまいかと思いきや…可愛すぎ~」「リコーダー吹いてる倫也くん小学生みがあって可愛すぎるたまらん」と、コメント欄ではやはり好評。


 大人っぽさと無邪気さの二面性。その2つをバランスよく織り交ぜながら、20分あまりの動画を成立させる一人しゃべりのスキルと、小学生ぶりのリコーダーまで持ち出して視聴者を楽しませようとするショーマンシップが、ファンから「沼」とも称される「中村さんちの自宅から」の魅力の根底にあるのではないだろうか。今度どのようなトークと遊び心で、中村倫也の「沼」に引き込んでくれるのか、注目していきたい。


(こじへい)