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ワールドがECモール「ファッションウォーカー」をロコンドに譲渡、自社ECに注力

2020年05月07日 19:52  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

ファッションウォーカー公式サイトより
ワールドが5月7日の今日開催した取締役会において、ECモール「ファッションウォーカー」を運営する同社の連結子会社ファッションウォーカー(Fashionwalker)の全株式をロコンドに譲渡することを決議した。株式譲渡実行は7月を予定しており、譲渡額は確定次第開示するという。

 ECモールのファッションウォーカーは20~34歳の女性をメインターゲットに2005年に誕生。当初は「ファッションウォーカー・ドットコム(fashionwalker.com)」の名称で運営していた。ワールドは2011年に100%出資子会社ファッション・コ・ラボ(以下、FCL)を通じてファッションウォーカーを含むECモール事業を買収し、昨年12月にFCLから新設分割する形でファッションウォーカーを設立。ECモール事業ほか、グループ外の企業から自社ECサイトの構築・運営を受託するEC受託事業を展開している。2020年3月期の業績は売上高が9億800万円で、営業損益は6,300万円の赤字だった(※3月から事業を開始したため、1ヶ月分の数値として算出)。
 ワールドは株式譲渡の理由として、ECモールの競争激化や配送費用の上昇に伴い収益が低下し、単体での持続的成長と収益性改善が困難になったと説明。ロコンドは、靴とファッションの通販サイト「LOCONDO.jp」を軸とするEC事業を展開しており、ECモール事業に関してのノウハウの蓄積も深く、LOCONDO.jpとの相乗効果も見込めることから最適な譲渡先であると判断し、基本合意に至ったという。なお、EC受託事業についてはワールドのグループ会社に継承される予定。
 ワールドは、今後「WORLD ONLINE STORE」を中心とした自社ブランドのEC事業および外部向けのEC受託事業の拡大と収益性向上に注力するという。
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