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ワールドが総額300億円の当座貸越契約を締結 資金需要への対応を強化

2020年05月07日 16:43  Fashionsnap.com

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ワールドのロゴ Image by: FASHIONSNAP.COM
ワールドが、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行の大手3社と総額300億円の当座貸越契約を今月中に締結すると発表した。

 新型コロナウイルス感染拡大に関連する影響の長期化を鑑み、手元流動性を厚くすることを目的に当座貸越契約を締結すると説明。契約期間は契約締結日から1年以内としている。
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 ワールドは従来よりシンジケートローン契約で設定している409億円のコミットメントライン枠を確保しており、現段階でも当面の事業運営に必要な手元流動性を十分に保有しているが、今回の当座貸越契約は「今後の事業運営における資金需要への対応力の強化や財務基盤の一層の安定化につながるもの」としている。
 新型コロナウイルスの感染拡大防止に伴う外出自粛要請を受けて、ワールドは4月4日以降多くの店舗を順次営業を停止し、4月末時点で国内の直営2,473 店舗のうち9割にあたる2,227店舗が臨時休業状態となっている。また営業店舗に関しても、1店舗を除き245店舗が時短営業の措置を取っている。営業規模縮小および2月後半以降の来店客数減少は5月7日の今日発表した2020年3月期通期業績にも影響し、売上収益は前年比5.4%減の2,362億6,500万円、営業利益は同16.9%減の123億1,400万円となった。
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