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格闘家YouTuber朝倉未来が『しくじり先生』で語った“更生” 「殺人事件になる寸前だった」

2020年05月05日 18:21  リアルサウンド

リアルサウンド

(c)ABEMA

 格闘家YouTuberの朝倉未来が5月4日放送の『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日系 / AbemaTV)に出演し、不良時代の体験談を語った。


(参考:格闘家YouTuber朝倉未来、あおり運転で怒鳴り込んできた男を撃退「めちゃめちゃダサい」


 少年時代、地元で喧嘩に明け暮れていた朝倉。ある時などは、たった2人で50人の暴走族に挑んだことも。喧嘩無敗を誇っていた朝倉だったが、さすがに多勢に無勢で、リンチを食らう羽目に。幸い仲間が警察に通報したため、なんとか事なきを得たものの、鉄パイプで頭部を殴られるなどしたため、一時は左目がほぼ失明状態になったという。「殺人事件になる寸前だった」と朝倉は当時を回顧した。


 しかし、それでも刺激を求めて喧嘩を繰り返した朝倉。自ら暴走族に加入し、自分をリンチした組織をつぶすことに成功すると、木刀、金属バット、枝切りばさみなど、様々な武器を持った相手とも拳を交えた。ついにはエスカレートして、因縁をつけてきた極道組織の事務所に単身殴り込みをかけ、こめかみに拳銃を突き付けられたこともあったようだ。


 こうした向こう見ずな生き方をしていた朝倉だったが、16歳の時、少年院送りになったことが人生の転機になったという。朝倉は「この時逮捕されていなければ、3日後に上半身全体に入れ墨を入れる予定だった。極道で極めようと思ってた」と説明した。


 少年院での生活は、昼夜逆転の不良時代とは真逆で、7時に起床して21時に就寝という規律正しいもの。入院当初は「この経験でむしろ箔がつく」と更生する気もさらさらなかった朝倉だったが、親から毎月送られてくる手紙で次第に気持ちが変化していった。さらに、毎月、親が面会にも来ていたようで、「自分が心配されているなと感じてしっかりしなきゃ」と思い始めたと明かした。


 少年院生活は16歳から18歳まで1年4か月。出院後、自分が逮捕された直後に母親が「自分の育て方が悪かった」と泣いていたと知った朝倉は、「大切な人を泣かせてまでヤンチャする意味って何?」と疑問を抱いたのだとか。そして、「自由をはき違えていた」と気づき、「ここで捕まってよかった」という考えになったらしい。


 その後、格闘家となって大成した朝倉。最後に、全国のヤンチャをしている人たちに向けて「大切な人が喜んでくれる『何か』を見つけて、全力でエネルギーを注ぎこもう」と教訓を授けた。


 こうした朝倉の話を聞いた、生徒役として出演していた伊集院光は「僕は昔も今もヤンキーが嫌いです。とても嫌だなと思ったし、彼らがいることで生きにくいと感じたこともすごいいっぱいあります。おそらく少年院に行った人の中にも“箔がついた”と出てくる人はいっぱいいるんだと思うんです」と前置きした上で、「だけど、先生(朝倉)を見ていると、ちゃんと(少年院は)機能してるんだってことが初めて分かった気がする。こういう人がいるんだということがわかれば、少年院の先生たちもすごい頑張ろうと思うはず」と言い、「素晴らしい先生なんだと思う」と朝倉を評した。


(こじへい)