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iPhone 12は衝撃の安さに? 主要5G Androidスマホより安価との報道も

2020年05月05日 07:21  リアルサウンド

リアルサウンド

『Slashgear』より

 早ければ今年秋のリリースが見込まれるiPhone 12。この価格が衝撃の安さになるかもしれない、とのリーク情報が明かされた。


(参考:iPhoneのFace IDがマスクを感知するように! ロック解除のプロセスを簡略化へ


 正確な先行情報に定評のある『Front Page Tech』のJon Prosser氏は、iPhone 12の価格について「6.1インチのiPhone 12は、明らかに現在の700ドルの6.1インチiPhone 11の後継モデルです。つまり、6.1インチモデルの価格が上昇しています」とツイートした。


 彼いわく「これらの価格は、iPhone SEの発売日をすっぱ抜いたのと同じ情報源から提供されたもの」だという。リリース時期までまだ時間があり、変更される可能性もあるとのことが、これが現在Appleの予定している価格だと見てまず間違いないだろう。


・大幅アップグレードも値段はほぼ据え置き?
 『Forbes』はこれを受け「Appleの新型iPhone価格が明らかに、iPhone 12サプライズ」という見出しで報じている(参考:https://www.forbes.com/sites/gordonkelly/2020/04/30/apple-iphone-12-price-changes-release-upgrade-iphone-11-pro-max/#6f185cdb6fe0)。


 リリースされると思われるiPhone 12モデルの大まかな仕様と価格は次の4通りだ。


・5.4インチのiPhone 12(コードネーム:D52G):OLED / 5G-デュアルカメラ-649ドル
・6.1インチのiPhone 12(コードネーム:D53G):OLED / 5G-デュアルカメラ-749ドル
・6.1インチのiPhone 12 Pro(コードネーム:D53P):OLED / 5G-トリプルカメラ- LiDAR-999ドル
・6.7インチのiPhone 12 Pro Max(コードネーム:D52G):OLED / 5G-トリプルカメラ- LiDAR-1,099ドル


 まず、これらの価格はセンセーショナルということだ。現行iPhone 11モデル(699ドル、999ドル、1099ドル)と大幅に異なることはないかもしれないが、5Gが追加されることを考えると注目に値するという。Samsungは、Galaxy S20に5Gを採用したことで、価格を20%も引き上げることを余儀なくされ、999ドルからとなっている。


 次に、AppleはiPhone 12のエントリーモデルを 50ドル引き下げ、ベゼルなしの設計により4.7インチのiPhone SEに近いサイズの新しい5.4インチのモデルを発表する。6.1インチのモデルでは50ドル増額だが、5GだけでなくOLEDディスプレイも追加されている。


 全てのモデルでノッチを縮小している。また全機種に使われるOLEDは、120Hzの高リフレッシュレートのProMotionディスプレイだ。Appleの新しいA14チップセットは、MacBook Pro相当のパフォーマンスを誇るという。


・様々な工夫でコスト削減
 先のTweetに関連し、Prosser氏は「価格を低く抑えることが出来るのは、AppleがOLEDディスプレイ供給の新しいパートナーにBOEを選んだことが、最大の理由だ」と説明している。2017年にiPhone Xで初めてOLEDをiPhoneに採用した際のパートナーはSamsungだった。


 他の要因としては「QualcommのCPUとGPUに頼らなくてよくなったことが挙げられる」というものもある。Qualcommは、5G向けにハイエンドのSnapdragon 865チップセットを採用するようにスマホメーカーに強いており、これがコスト上昇を招いているという。Appleは、Qualcommの5Gモデムを使用するものの、独自のA Seriesチップセットを量産しているため、コストを分離できるのだ。


 2020年は、iPhoneが5G Android携帯よりも、手頃な価格になりそうだ。2019年のiPhone 11と2020年のiPhone SEは、低価格が目玉になっていた。その分、アップグレードは限定的だったが、大幅にアップグレードされるiPhone 12では、再び高額の価格帯に戻ると考えるのが普通だ。


 しかし、Appleは今後も引き続き、低価格でのiPhoneリリースを続ける模様だ。近年、廉価で高性能のAndroid勢に押され気味だったiPhoneだが、購入者層を狭めてしまうネックの高額の価格を見直したことで、今後は大幅にシェアを取り戻す可能性が出てきた。


(Nagata Tombo)