トップへ

『さよならプロポーズ』シーズン2・第6話ーー「ヒモにはなりたくない」夢を追う彼氏の“矛盾”が立ちはだかる

2020年05月03日 07:51  リアルサウンド

リアルサウンド

(c)ABEMA

 2年、3年と付き合いながら結婚に踏み切れない“理由”があるカップルが、7日間の旅の終わりに「結婚するか」「別れるか」を決断する、最も残酷で最も愛に溢れた結婚リアリティーショー『さよならプロポーズ』待望の第2シーズン。その第6話が、5月2日よりAbemaビデオにて配信されている。


 以下、今回の見どころをレポートする。細かなネタバレもあるため、ご注意いただきたい。


(参考:『さよならプロポーズ』シーズン2・第5話ーー“夢と結婚”どちらを選ぶ? 決断の時が迫るなか、気持ちはまだ揺れ動く


「役者やめて結婚するって言ったけど、それはできひん」


 俳優か結婚かで苦悩するリュウイチ(30歳)と、そんな彼に「結婚を理由に夢を諦めてほしくない」と伝えたユカリ(32歳)。決断の旅4日目、メキシコ人俳優との出会いに心を突き動かされたリュウイチは、今の思いを正直に伝えた。


 リュウイチとユカリは、メキシコの旅4日目を迎え、世界屈指のリゾート地カンクンへ。ホテルに着いた二人はリラックスした様子でこの日の心境を語り合う。しかしユカリがリュウイチの「夢(俳優)を諦める」という発言について話し始めると、リュウイチは表情を曇らせていく。「(夢への思いが)ブレている感じがする」と言われたリュウイチは思わず、「ユカのことを思って言ってんねんやんか」と声を荒げた。


 そして、「今は正直そんな話したくない」と、リュウイチはユカリと距離を置き、二人の間に険悪なムードが漂った。


 けれど、どうやら仲直りできたらしく、海へやってきた二人の間には、なごやかな空気が流れていた。


 夕食中、リュウイチは心の整理がついたようで、「今日ごめんな、昼」と謝ると、ユカリと別行動をとった3日目のことについて語り出す。メキシコ人の俳優と出会い、彼の話す俳優への情熱が自分にはよくわかると話すリュウイチの目には、涙が浮かんでいた。リュウイチの口からは「ヒモにはなりたくない」「心の底から『これや』って感じたんがこれ(俳優)しかない」と、次々と言葉が溢れ出す。リュウイチは、収入面に不安があっても夢を追いかけたいが、ユカリに養ってもらう選択肢は意地やプライドから選びたくないという、矛盾した考えに至っているのだ。


 「役者をやめて結婚することはできない」の言葉に、真意を知りたいユカリは静かに「この先一緒にいるのは難しい?」と聞いた。


 「今すぐ答えは出ない」


 それがリュウイチの答えだった。


 リュウイチの発言に心をかき乱されてもおかしくないはずだが、ユカリは彼を咎めるようなことはしなかった。「まだ、あと3日あるから……とりあえず食べようか」と優しく声をかけると、目の前のディナーを楽しんだ。ユカリもまた、占い師から「彼の気持ちが未来に向けば、いつか二人の関係は完璧な形になる」という言葉に心を動かされている。結婚か別れかの鍵を握っているのは、リュウイチではなく、ユカリのほうなのかもしれない。


 一方、ユウとミドリはメキシコ5日目を迎えていた。二人が朝食をとっていると、そこにリュウイチが現れる。ユカリが体調を崩してしまい、リュウイチは一人で行動していた。


 その後、ユウとリュウイチは男同士で語り合うことに。なんとそこで、ユウも俳優を目指していることが判明した。しかしユウは、俳優か結婚かで苦悩するリュウイチとは違い、「彼女か夢かで言ったら彼女が大事なんすよ」と断言する。ユウはこれまで、夢よりも大事なミドリを失いたくないためにケンカを避けてきた。思うことがあっても言えず、彼女の不安を感じても聞けずにいたユウに、リュウイチは「話し合うことは大事だ」とエールを送った。


 リュウイチに励まされたユウはミドリに思いの丈をぶつける。だが、二人の思いは平行線のままだ。ユウは「夢よりミドリのほうが大事」と必死になって伝えるが、ミドリは「職業が嫌で結婚したくないわけでも、役者の夢があるから結婚したくないわけでもない」「結婚も子ども作るのも別に今じゃない」と彼を諭す。首を横に振り続けるユウに、ミドリはまたしてもため息をついていた。2人のやり取りをみていても、ミドリの「結婚したくない」意図がどうしても伝わらない。


 結婚願望が真逆な二人ではあるが、離島でイルカと戯れたり、海賊船を模したレストランでディナーを楽しむ様子は仲睦まじい。番組MCの辻希美は「ユウが今まで思いを伝えられなかったのだから、残りの2日間、当たって砕けろの精神で伝え続ければ、ミドリの心も動くのでは?」と考察し、二人の将来に期待を残していたが、結婚への価値観がいまだ対極なことを考えると不安が残る。また、ミドリは家族にしか話していない秘密を抱えている。予告では、その秘密がミドリの価値観に大きく関わっているようだった。このままだと「別れ」が待っているユウは、ミドリの秘密をどう受け止めるのだろうか。


(片山香帆)