ありがとう幕末志士　人気ゲーム実況コンビが“最後の生放送”

　本日5月2日、このあと19時より、人気ゲーム実況コンビ・幕末志士がYouTubeにて、最後のライブ配信を行なう。

（参考：人気ゲーム実況者「幕末志士」コラボカフェに潜入！　坂本・西郷のこだわりについても聞いてきた）

　2008年より、ニコニコ動画を中心に活動してきたゲーム実況コンビ「幕末志士」（坂本龍馬・西郷隆盛）。その足跡や魅力については、当サイト記事「幕末志士、異色のゲーム実況コンビが愛され続ける理由は？」に詳しい。

　業界内にも多くのファンを抱える、“最強のゲーム実況者”と言って差し支えない、幼な馴染みの二人。活動を無期限休止する理由については、ニュース記事やまとめサイトを読むより、ぜひ動画で二人の話を聞いていただきたいところだが、優しく、多才ながら少し不器用で、圧倒的なエンターテイナーである坂本の唯一無二の相方としてファンを魅了してきた、西郷のメンタルに変化があったようだ。

　二人の見解はいささか異なるが、いずれにしても言えるのは、仲違いや利益相反のようなことではなく、お互いを思いやった末の結論であることは間違いない、ということ。今後はひとまず、別々の道を進むことになる二人だが、最後の放送では「西郷がやり残したこと」を完結させるとのこと、12年間の集大成をリアルタイムで楽しみたいところだ。

　なお、今回の放送では、「スーパーチャット」（いわゆる“投げ銭”のようなもの）が開放されており、配信開始まえからすさまじい金額が飛び交っている。

　もともとは、「幕末志士を卒業する」という西郷の今後の活動資金に当てる、という坂本の提案だったが、西郷の意向により、「二人のこれからのために使用する」と言い換えられた。“ゲーム実況”が現在のように「仕事」として認知されず、少しでもお金のにおいがする動画は炎上する……という時代から、多くのファンを楽しませ続けてきた二人を直接的に支援できる最後の機会とあって、多くのファンが感謝の言葉とともに、小さくない金額を届けているようだ。

　ありがとう、幕末志士。筆者は前出の記事で、「少しでも長く彼らの“友達”でいたい」と記した。活動再開、完結せずにストップした各種企画への期待はいったん置き、最後の放送を見届けた上で、まずは二人の友人の今後を静かに見守りたいと思う。

（橋川良寛）