楽天インサイトは4月30日、「在宅勤務」に関する調査結果を発表した。調査は4月にネット上で実施し、20~60代の有職者9628人から回答を得た。
勤務先の在宅勤務制度について、「導入されていない」(60.8%)という人は6割にのぼった。一方で「導入されている」(34.3%)は3人に1人。都道府県別の導入率は「東京都」(52.2%)が最高、次いで「神奈川県」(50.6%)、「千葉県」(46.5%)、「兵庫県」(42.2%)、「埼玉県」(39.8%)と続いた。
理想の在宅勤務頻度、最多の回答は「週2日」
「新型コロナウイルス拡大の影響で在宅勤務を始めた・頻度が増えた」(23.1%)と回答したのは2割強。職種別では「企画・マーケティング系」(64.8%)、「ITエンジニア」(58.5%)、都道府県別では「東京都」(42.4%)、「神奈川県」(40.6%)、「千葉県」(35.2%)に多くみられた。
在宅勤務を始めた時期を聞いたところ、最多は「緊急事態宣言後(2020年4月7日以降)」(44.5%)。また、理想とする在宅勤務の頻度を聞いたところ、最多は「週に2日」(22.7%)。次いで「週に3日」(22.3%)、「週に5日」(19.4%)と続いた。
今後について、「在宅勤務の導入・普及が進んでほしいと思う」(46.9%)が半数近くに迫り、「進んでほしいと思わない」(9.5%)という人を上回った。
在宅勤務によって増えた時間として、最も多く挙がったのは「家で食事をする時間」(53.4%)だった。次いで「睡眠・休息の時間」(45.1%)、「家事をする時間」(41.7%)と続いた。
一方、在宅勤務によって減った時間の最多は「直接会って人と会話する時間」(61.7%)。次いで「外食する時間」(54.4%)、「直接会って友人・知人と過ごす時間」(51.4%)と続いた。
在宅勤務を行って良かったことで、最も多かったのは「通勤ラッシュ・満員電車を避けられる」(55.7%)。次いで「時間にゆとりができる」(37.2%)、「服装や見た目を気にしなくてよい」(34.9%)と続いた。
在宅勤務を行って困ったことで最も多く挙がったのは「運動不足になる」(48.4%)。次いで「人との会話が減る」(33.4%)、「その場に行かなければいけない仕事が進まない」(28.2%)が続く結果となった。これらの困りごとへの工夫として、
「意識して、ラジオ体操やストレッチを行うようにしている」(女性/40代)
「電話を頻繁に使うようにしている」(男性/40代)
「従来紙の書類で受け取っていたものを、PDFなど、なるべくデータ化したものをメールで受け取るようにしている」(男性/50代)
などが挙がった。