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J.クルーが破産保護申請へ、新型コロナで事業再建計画に狂い

2020年05月01日 14:22  Fashionsnap.com

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Jクルー・グループが、破産保護申請に向け準備を進めていると複数の海外メディアが報じた。

 Jクルーは、ブランドの前身である「ポピュラークラブプラン」として1947年に創業した。1983年に通信販売カタログ事業を始めたことを機にJクルーという名前で知られるようになり、1989年に店舗販売を開始。1990年代のアメリカンカジュアルを代表するブランドに成長した。カジュアルな衣料品をハイファッション路線で提供していたが、業績不振に陥ったことを理由に、ブランドの方向性を転換することを2015年に発表。ベーシックアイテムに注力し、価格帯を下げることで再興を図っていた。

【もっとくわしく】J.クルーが業績不振でベーシック路線に原点回帰

 Jクルー・グループは現在、基幹ブランド「J.クルー(J.Crew)」182店舗と、2006年に立ち上げた姉妹ブランド「メイドウェル(Madewell)」140店舗を運営している。報道によると、新型コロナウイルス感染拡大が影響し、事業の立て直しや債務削減の計画に狂いが生じたという。破産準備に伴い、必要な運営資金として約4億ドル(約430億円)の調達に取り組んでいる。