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ファッションマスクの検索数がLystで5倍アップ、最もブレイクしたブランドは3四半期連続で「オフ-ホワイト」

2020年04月30日 18:22  Fashionsnap.com

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「オフ-ホワイト」2020年春夏コレクションのバッグ Image by: FASHIONSNAP.COM
LVMHグループが出資するファッション商品の検索エンジン「リスト(Lyst)」が、2020年度第1四半期(1月~3月)のファッショントレンドを発表した。新型コロナウイルス感染拡大によりファッションフェイスマスクの検索が496%増加し、ロゴ入りマスクがブレイクした「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH™)」(以下、オフ-ホワイト)は注目のブランドリストで3四半期連続で首位をマークした。
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 オフ-ホワイトのマスクは最もホットなメンズアイテムに選出。定価は95ドル(約1万120円)と従来のマスクよりも割高にも関わらず世界中の小売店で完売したほか、転売プラットフォームでは3倍の値段で取引されている。
 ファッションマスクは、ラッパーのトラヴィス・スコット(Travis Scott)やヤング・サグ(Young Thug)らが2016年からオフ-ホワイトのマスクを身に付けており、ビリー・アイリッシュ(Billie Eilish)は今年1月に開かれた第62回グラミー賞授賞式で「グッチ(GUCCI)」のフェイスマスクを着用するなど以前から浸透していたが、新型コロナウイルス感染拡大後に様々なブランドがマスクの販売に着手したことで市場が拡大。「フェンディ(FENDI)」「マルセロ・ブロン カウンティ・オブ・ミラン(MARCELO BURLON COUNTY OF MILAN)」「ア ベイシング エイプ®(A BATHING APE®)」などのマスクが検索数を伸ばしたという。
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 オフ-ホワイトはマスクのほか、「ナイキ(NIKE)」とのコラボレーションスニーカーや、旧正月を記念したカプセルコレクション、ブランドを手掛けるヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)と「エビアン(Evian)」のコラボレーションが注目を集めたことがブレイクに起因した。インスタグラムのフォロワーは1,000万人を超えており、SNSなどデジタル媒体を通して若者からの支持を集めている。
 ブレイクブランドでは2位に「バレンシアガ(BALENCIAGA)」、3位に「ナイキ(NIKE)」がランクイン。前四半期の12位から大幅に順位を上げたナイキはフーディーやスウェットパンツ、ショートパンツなどの需要が高まったほか、1月末に元NBAのスター選手コービー・ブライアント(Kobe Bryant)ヘリコプターの墜落事故で逝去した後、ブライアントとのコラボレーションスニーカーのページビューが911%増加したという。
 4位には「グッチ(GUCCI)」、5位には「プラダ(PRADA)」が名を連ねた。プラダでは2月にラフ・シモンズ(Raf Simons)の加入を発表した際、SNS上でプラダに関連する投稿が911%増加したという。初めてブレイクブランドリスト入りを果たした15位の「ジャックムス(JACQUEMUS)」は、ジジ・ハディッド(Gigi Hadid)とベラ・ハディッド(Bella Hadid)姉妹やレティシア・カスタ(Laetitia Casta)をランウェイモデルに起用した2020年秋冬コレクションのショーがSNSで話題を集め、ブランドに関する投稿が1,100%以上上昇した。
 リストが2019年度のブレイクブランドに挙げた「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」は昨年から1つ順位を上げ13位に入り、「PADDED CASSETTE BAG」はウィメンズのブレイクアイテム1位に選ばれた。
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