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次なる転売ヤーの標的は"ドライイースト" パン作り流行で需要増、ネットで困惑の声

2020年04月30日 13:50  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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マスク、消毒液などの衛生用品の品薄状態に続き、今度は一部の食料品が店頭から姿を消している。メルカリ上では、大量に買い占めたとみられる転売ヤーが暗躍。標的になったのは、ホットケーキミックス、お好み焼き粉といった賞味期限の比較的長い"粉もの"が中心だ。

中でも今現在、最も深刻な転売品の一つがドライイーストかもしれない。外出自粛や休校により、家で過ごす時間が増える中、パンやスイーツなどの普段はあまりしない手の込んだ料理を作ることが流行している。

同一アカウントで10箱以上の出品も 通常価格の約3倍


スーパーからドライイーストが消えている、という報告もネット上に相次いでいるが、こうした状況に目を付けたのが転売ヤーだ。同じアカウントで10箱以上のドライイーストを出品するアカウントもみられ、最初から転売目的で購入しているとみられる。

メルカリでは、店頭価格1箱200円程度の「日清 スーパーカメリヤ ドライイースト」の2箱セットが約3倍に当たる1300円などで出品。送料、出品手数料を差し引いても十分なお釣りが戻ってくる高額設定と言えるだろう。だが、購入者も多い。

ツイッター上では「トイレットペーパー、マスクの次は食品。転売を禁止しても品物を変えてやる人いるのね」などと世知辛い高額転売の横行に呆れる声が相次いだ。また、牛乳アレルギーを持つ子どものために自宅でパンを焼いているという人からは困惑の声が出ていた。

マスクにしろホットケーキミックスにしろ、需要が高まると転売ヤーが動き出して、不安になった人が普段より多めに購入してさらに品薄になる、という負の連鎖が続いている。マスクの転売には規制が入ったが、それ以外の商品についても何らかの歯止めを検討する時期に来ているのかもしれない。