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『攻殻機動隊』の世界が5Gでリアルに味わえるーー「au 5G × 『攻殻機動隊 SAC_2045』」が生み出した“新たな体験”

2020年04月29日 12:02  リアルサウンド

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 士郎正宗が原作を手掛けた人気SFシリーズの最新作『攻殻機動隊 SAC_2045』がNetflixで全世界配信を開始し話題だ。


 今回の『攻殻機動隊』の舞台は2045年。経済を持続的に回すための戦争「サスティナブル・ウォー」が大国の利益のために行われている未来で、草薙たち公安9課は解散し、傭兵として各地の紛争を渡り歩いているという設定だ。そして、ポスト・ヒューマンという新たな脅威が台頭、これに対処するため、草薙素子をはじめお馴染みのメンバーが再び公安9課を結成、新時代の敵に立ち向かう姿を描いている。



 『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』の神山健治監督と『APPLESEED』の荒牧伸志監督が共同で監督を務め、一般的な日本のアニメとは異なる、リアル志向のフル3DCGで制作された意欲あふれる作品だ。


 本作の配信開始に合わせ、KDDIとのコラボキャンペーン「au 5G × 『攻殻機動隊 SAC_2045』」が開催されている。これは現実とバーチャルをつなぎ合わせて、新しい文化を生み出すことを掲げる「渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト」の一環。電脳空間が現実を融合してゆく『攻殻機動隊』の世界のように、VRやARなどの最新技術を用いて渋谷の街を塗り替え、新たな時代のエンタメを創出してゆこうという企画だ。本来は、渋谷の街で展開するはずだったものだが、新型コロナウイルスの影響を鑑み自宅でも利用可能なように解放している。


 このコラボは、ただの宣伝キャンペーンにとどまらず、『攻殻機動隊』の世界を身を持って体感させてくれ、作品の本質を掘り下げてくれるものだ。


作品への理解を実体験で深めてくれるコンテンツ

 「au 5G × 『攻殻機動隊 SAC_2045』」は様々なコンテンツを用意しているが、とりわけ作品世界の理解を深めてくれるのは「タチコマAR」とVRを利用したショートストーリー「渋谷複合現実化ミッション」だ。


 タチコマARは、『攻殻機動隊』に登場するAIを搭載した思考戦車・タチコマを任意の場所に出現させることができる。外見に似合わない可愛い喋り口調のギャップで人気のタチコマを、自宅の部屋やお気に入りの公園など、スマートフォンを通して現実空間に召喚し、写真や動画に収めることができるのだ。


 利用方法は、専用のARアプリ「STYLY」をダウンロードし、こちらのリンク(http://kokaku.shibuya5g.org/ar/index.html)の一番下「タチコマARを体験」をクリックすると、STYLYが立ち上がるので、ガイドに従って操作するだけだ。



 アプリを立ち上げると、タチコマが飛び跳ねながら「こんにちは」と手を振りながら返事をしてくれる。本編にもある光学迷彩を解除したかのような登場の仕方が凝っている。一通りのアクションをこなして最後に、「君にはゴーストの囁きが聞こえる?」と問いかけ、再び光学迷彩をまとったように消えていく。『攻殻機動隊』シリーズを見続けてきた人にとっては、このシチュエーションは本シリーズの重要なテーマに触れるものだとわかるだろう。人間ではない思考するAIのタチコマが、人間だけが持つとされるゴーストに興味を持っているのだ。短い質問だが、そこには本作の重要なテーマである、テクノロジーが発展した未来における人間とは何か、の問いかけがさらりと潜んでいる。



 360°VR動画によるショートストーリー「渋谷複合現実化ミッション」は、ハックされ異常をきたした渋谷の街を、草薙素子とバトー、タチコマが解決するために戦う短編動画だ。



 PCでも利用可能だが、スマートフォンで再生し、VRヘッドセットで視聴するとより没入感ある視聴体験が得られる。見慣れた渋谷の街にARの看板が浮き上がり、さらにそれらがハックされ、街全体にノイズが走ったようになっている。


 主な舞台が駅前のスクランブル交差点なのだが、四方八方に歩道が伸びているので、360°の視界をフル活用できる。ここで様々な方向から襲ってくる敵を草薙少佐やバトー達がなぎ倒していくのを目の前で堪能できるのだ。


 バトーや少佐が公安9課の新入りとして体験者に向かって話しかけてくれるのも、物語への没入感を高めるための嬉しい仕掛けだ。


 見慣れた景色での電脳体験は、『攻殻機動隊』の作品世界がどのようなものかを肌で感じ取らせてくれる。知識ではなく体感として作品への理解を深めてくれ、この世界が現実に近づきつつあることを実感するだろう。このコラボコンテンツを体験すれば、『攻殻機動隊 SAC_2045』の本編もより深く味わうことができるようになるはずだ。


■杉本穂高
神奈川県厚木市のミニシアター「アミューあつぎ映画.comシネマ」の元支配人。ブログ:「Film Goes With Net」書いてます。他ハフィントン・ポストなどでも映画評を執筆中。


■キャンペーン情報
「au 5G × 『攻殻機動隊 SAC_2045』」
1.UNLIMITED REALITY – 渋谷複合現実化ミッション
期間:2020年4月23日~2020年5月31日
auスマートパスプレミアムサイトやYouTube(※スマートフォンのみ体験可能)にて体験可能


2.#公安9課メンバーを集めろ キャンペーン
期間:2020年4月23日~2020年5月10日 
概要:渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト参画企業や関係企業のTwitterアカウントに日替わりで投稿されるARリンクより草薙素子やバトーなど、主要キャラクター6人の画像を集め、指定ハッシュタグとともにTwitterでシェアすると、抽選で100名様に人気ファッションブランド「F-LAGSTUF-F」が手がけるスペシャルコラボTシャツをプレゼント。


3.公安9課インスタフィルター
期間:2020年4月23日~2020年5月31日
概要:あなたの顔に公安9課メンバーの顔が合成されるインスタフィルター。またこのフィルターを使った「#公安9課プロフハック」チャレンジも実施中。フィルターを使ってインスタグラムにポスト、さらに撮った写真をインスタのプロフィールアイコンに設定すると、抽選で1,000名様にUNLIMITED REALITY 4色分解スペシャルポスターをプレゼント。抽選はキャンペーン期間中毎日実施を予定している。詳細:キャンペーン・抽選について


4.UNLIMITED REALITY – タチコマAR
期間:2020年4月23日~2020年5月31日
概要:渋谷PARCOやau SHIBUYA MODIで予定していたタチコマARコンテンツを自宅で楽しめるよう変換。専用のARアプリ「STYLY」をダウンロードして、タチコマARのリンクにアクセスすると、自宅でタチコマARが楽しめる。詳細:タチコマARについて


■プロジェクト詳細
『渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト』
(1)主幹事三者
KDDI株式会社/一般社団法人渋谷未来デザイン/一般財団法人渋谷区観光協会


(2)参画企業(順不同)
東急株式会社/東急不動産株式会社/株式会社パルコ/株式会社バンダイナムコアーツ/株式会社デジタルガレージ/株式会社シブヤテレビジョン/Live Nation Japan 合同会社/日本電気株式会社/大日本印刷株式会社/株式会社アカツキ/株式会社イープラス/株式会社ミクシィ/株式会社ディレクションズ/三井不動産株式会社/Netflix株式会社/一般社団法人MUTEK Japan/株式会社Psychic VR Lab/株式会社スペースシャワーネットワーク/株式会社ロボット/株式会社ベイクルーズ/株式会社トランジットジェネラルオフィス/Inspire High, Inc./デジタルハリウッド株式会社/株式会社KADOKAWA/ANAホールディングス株式会社/クリプトン・フューチャー・メディア株式会社/サッポロビール株式会社/株式会社A-Sketch/株式会社エクシング/株式会社丸井/株式会社SHIBUYA109エンタテイメント/一般社団法人 1964TOKYO VR


(3)後援 
渋谷区/渋谷区商店会連合会


「渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト」公式ホームページ


Netflixオリジナルアニメシリーズ『攻殻機動隊 SAC_2045』
4月23日(木)よりNetflixにて全世界独占配信スタート
作品公式サイト
Netflix作品ページ