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ヒカル&ラファエルが示した“男気” アリーナツアー中止のレペゼン地球に驚くべき支援を申し出る

2020年04月29日 10:51  リアルサウンド

リアルサウンド

動画サムネイルより

 金持ちYouTuberのヒカルが4月26日、「レペゼン地球アリーナツアー中止でDJ社長に電話…ヒカル動きます」と題した動画を投稿した。


(参考:“金持ちYouTuber”ヒカル、最高月収は2億円と明かす 営業のポイントは「相手を恐れ過ぎないこと」


 新型コロナウイルス感染拡大防止を受けて、アリーナツアー中止を決定したレペゼン地球。同グループは、YouTuberではなくあくまで音楽ユニットであるという気概から、公式チャンネルの動画に一切広告をつけていない。ライブが収入の生命線でなのだ。そのため、今回の決定が大きな痛手になったことは想像に難くない。


 ヒカルには、いわゆる「VALU騒動」で勢いを失いかけた時期に、積極的にコラボを引き受けてくれたレペゼンへの恩義がある。そこで何か手助けできることはないかと思い立ち、今回、レペゼン地球のリーダー・DJ社長へ直接電話をかけた。


 最大月収2億円のヒカルにとって、大金をDJ社長に渡すことは簡単だ。しかしヒカルは、「自分とレペゼン地球は対等で、横並びという関係だからこそ良い」との考えから、そのフェアな関係がお金によって崩れてしまうのではないかと危惧した。


 そこでヒカルは、DJ社長から課題をヒアリングした上で、3つのことを取り決めた。


 1つは、アリーナツアーのために用意していたライブグッズを、ヒカルがインフルエンサーとしての影響力を駆使して売り切れるよう取り計らうこと。「もし仮に売れ残ったら俺が全部買い取るから」と約束し、DJ社長は「マジっすか!?」と驚きをあらわに。


 2つ目は、ヒカル×レペゼン地球のコラボグッズを製作し、売り上げのすべてをレペゼン地球側に寄贈すること。これも売れ残った分はヒカルがすべて買い占めるという。その対価は、「レペゼン地球のメンバーを1回ずつ動画で使える権利」とした。


 そして最後の3つ目は、コロナ禍が終息し、レペゼン地球のライブが開催できるようになったら、そのライブにヒカルが協賛すること。それに加えて、ヒカルは「なんやったら、1曲だけ俺とのコラボ曲作ってよ」とお願い。これをDJ社長が快諾したため、1曲限定でヒカルがレペゼン地球のライブに演者として参加することも決定した。


 ヒカルは「面白いことしようよ。中途半端なことやってもおもろないしさ。逆にこういう時やからこそ、何か俺らにしか出来ひんことをしたいというか。単純に助けてくれって視聴者に言うよりも、視聴者を楽しませてそれでお金を稼ぎたい」と言い、DJ社長も「間違いないですね」と首肯した。


 また28日には、仮面YouTuberのラファエルが同じく、DJ社長に電話で支援を申し出た動画を公開。ラファエルも、以前チャンネルがBANになったとき、DJ社長の動画やアドバイスに救われたとして、恩返しの機会を伺っていたという。


 ラファエルはヒカルとまた違い、「お金で解決できることは任せてほしい」というスタンスだ。ツアーで販売する予定だったグッズを購入するなど、厚いサポートの気持ちを見せているファンのためにも、レペゼン地球が資金の問題で諦めていた「無観客ライブ」を実現させたいという。会場が大きければ数千万、あるいは億に迫る資金が必要になるが、ラファエルはそれを全て支払うと約束した。


 お金のことは横においても、動画活動を止めてまで、ステージのために練り上げてきたパフォーマンスを披露する機会を失ったレペエン地球メンバーの落胆は大きかったに違いない。DJ社長はラファエルに感謝を述べ、前向きに検討を始めたようだ。


 ヒカルとラファエルは、自他共に認める“金持ちYouTuber”だ。そんな彼らと深い親交がありながら、DJ社長は決して自分から甘えようとはしなかった。そして、盟友の窮地を救おうと、その資金力と行動力ですぐさま支援を申し出たふたり。3組とも炎上を経験しているお騒がせなクリエイターだが、コロナ禍のなかにあっても互いを認め合い、力強くエンターテイメントを推進する姿勢は、多くの視聴者の共感を呼びそうだ。


(こじへい)