新型コロナウイルスの感染拡大に揺れる国内モータースポーツ界。2020年はGT500クラスへのクラス1車両の導入、年間2戦の海外開催、熾烈さを増すGT300クラスなど数多くのトピックスがあったスーパーGTも、開幕から5戦が延期となってしまった。ただ7月の開幕を前に、ちょっぴり知識をつけておけば、来たる開幕がより楽しく迎えられるはずだ。そこで、不定期連載となるがスーパーGT参戦チームのチーム名とカーナンバーの由来をお届けしよう。第29回目は、GT300クラスに参戦するGOODSMILE RACING & Team UKYOだ。
■GOODSMILE RACING & Team UKYO マシン:グッドスマイル 初音ミク AMG ドライバー:谷口信輝/片岡龍也 カーナンバー:4 監督:片山右京 タイヤ:ヨコハマ
2008年8月のスーパーGT第6戦鈴鹿サーキット。今までのスーパーGTに見たこともないようなマシンが姿をみせた。ボーカロイドの『初音ミク』をボディに描いたBMW Z4の登場は、今までの日本のモータースポーツ界の常識を覆すような参戦だった。チームはStudie & GLAD with ASADA Racing。この参戦にあたり、初音ミクの使用許諾等で協力したのがグッドスマイルカンパニー(GSC)だった。
その後も2012年に加入した片岡龍也とのコンビはライバルたちに「最強」と言わしめ、BMW Sports Trophy Team Studieと別チームとなり、GOODSMILE RACING & Team UKYOとなった2014年にもチャンピオンを獲得する。2015年からはメルセデスにマシンをスイッチし、2017年にも王座を得た。
さて、そんなGOODSMILE RACING & Team UKYOだが、2011年からカーナンバー『4』を使用する。チャンピオンを獲った翌年の『0』を使った年をのぞけば10年目の今季も変わらぬ番号で、いまやチームを象徴する番号と言える。この理由をチームに聞くと「SEO対策です(笑)」という。2011年に新たな番号を決めるにあたりいくつか候補があったが、数字が小さい方が公式プログラムをはじめ、さまざまな場で前に来るからだ。