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ヘンリー王子、新プロジェクトを通じ軍人コミュニティーをサポート

2020年04月28日 15:42  Techinsight Japan

Techinsight Japan

新プロジェクト「HeadFIT」を始動するヘンリー王子(画像は『The Duke and Duchess of Sussex 2019年12月9日付Instagram「Spotlight on: Endeavour Fund」』のスクリーンショット)
ヘンリー王子が現地時間27日、新たなプロジェクト「HeadFIT」を始動させることを発表した。ストレスやトラウマを抱える英国軍人の心の健康維持に着目したこの活動は、ヘンリー王子による英王室離脱後初の本格的プロジェクトとして注目を集めている。

パンデミックのさなかにカナダを離れ、現在はメーガン妃、アーチーくんとともにロサンゼルスで過ごしているヘンリー王子。これまで特に目立った活動をしていなかったヘンリー王子が、このほど新たなプロジェクト「HeadFIT」を始動させることを発表した。

3年かけて準備を重ねてきたという「HeadFIT」は、メンタルヘルスへの偏見をなくすこと、そして理解を深めることを目的に、2016年にウィリアム王子・キャサリン妃夫妻とともに立ち上げた「Heads Together」「King’s College」並びに国防省とタッグを組んだプロジェクトで、軍人(退役軍人を含む)の士気や自信を高めたり、日々のストレスを和らげるためのオンラインツールを提供。24時間のアクセスを可能にすることで、彼らの“メンタルフィットネス”への能動的なアプローチを手助けすることを目的としている。

ウェブサイトには「ストレス除去(DE-STRESS)」「意欲(DRIVE)」「自信(CONFIDENCE)」「心的状態(MOOD)」の4つの項目において、状態改善に向けた有益な情報が公開されており、総合的な心の健康維持のカギを握るヒントが多数紹介されている。

ヘンリー王子はウェブサイト「headfit.org」で公開された動画のなかで、「HeadFIT」の取り組みについて次のように語っている。

「これは自己のポテンシャルを最大限に高めるため、最高の自分であるための取り組みです。敵と対峙したり困難な局面に立たされた際に、より優れたパフォーマンスを実現するため、そして一流アスリート並みのレジリエンス(逆境に耐え、回復する力)を培い、日々のストレスに対処できる強い心を養うための試みです。」

ヘンリー王子はまた、“フィットネス”という言葉はどれだけ早く走れるか、どれだけ重いウェイトを持ち上げられるかといった身体的能力だけを意味するものではなく、真に“健康”であるためには心と体を1つに捉え、双方をトレーニングする必要がある―と力説、

「“HeadFIT”であることは“最高のパフォーマンスを達成できる状態”を意味するのです。」

と述べている。

英陸軍兵士としてアフガニスタン駐留の経験があるヘンリー王子は、王室離脱とともに軍事的公務からの引退を余儀なくされた。しかしこのような新たなプロジェクトを通じて、今後もヘンリー王子なりのやり方で軍人コミュニティーのサポートを続けていく意向のようだ。

王室離脱以来「メーガンの言いなり」「“プリンス・ハリー”から“ハリウッド・ハリー”に成り下がった」などと揶揄されているヘンリー王子だが、新たなプロジェクト「HeadFIT」の活動を通じ、今後はイニシアチブの発揮が期待されている。

画像は『The Duke and Duchess of Sussex 2019年12月9日付Instagram「Spotlight on: Endeavour Fund」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)