トップへ

新型コロナで転職市場どうなる? 3割の企業が「中途採用に消極的」と回答 「事態収束までスローダウンやむなし」

2020年04月28日 07:20  キャリコネニュース

キャリコネニュース

写真

エンワールド・ジャパンは4月27日、緊急事態宣言の発令に伴って「中途採用の実態」に関する調査結果を発表した。調査は4月にネット上で実施し、224社から回答を得た。

中途採用について、7割の企業が「実施している」(69%)と回答。外資系で60%、日系で85%が実施していた。

「選考中の方の途中辞退が増えている」という企業も


採用活動については、3割が「消極的である」(30%)と回答。理由には「積極的な活動は行わないが、良い求職者がいれば検討したい」(53%)、「事業の先行きが不透明なため、様子を見ている」(43%)、「採用計画の人員削減」(28%)などが挙がった。回答者からは

「候補者の健康と安全を鑑み事態収束までは採用活動をスローダウンすることは止む無しと考えています」(外資系/製造業・工業・自動車)
「選考中の方の途中辞退が増えている」(日系/IT・通信)

などの回答が寄せられた。また、中には「行きが不安な中で採用活動を続けるべきか。マーケット状況はどのような感じか知りたい」(外資系/エネルギー)という声もみられた。

「オンライン面談に慣れてもらう良い機会」とポジティブに捉える声も

一方、3割は採用に「積極的である」(30%)と回答。理由については「年間の採用計画に基づく採用」(65%)が最多だった。次いで「新型コロナウイルス感染症流行前からの継続的な人員不足」(52%)、「一部採用を停止している企業もあり、優秀な人材を獲得しやすい」(25%)と続いた。回答者からは

「社内インタビュアーにオンライン面談に慣れてもらう良い機会と捉えています」(外資系/製造業・工業・自動車)
「他者の動きが停滞ぎみであること。候補者に転職を考える時間ができていることから、考え方によっては採用のチャンス期ととらえることもできる」(日系/金融サービス・保険)

などの声が寄せられた。

「積極的に採用している職種」を聞くと、1位は「営業」(42%)に。以降は「エンジニア・技術(IT、ゲーム、web、通信)」(28%)、「マーケティング」(21%)、「プロジェクトマネジメント」(20%)、「経理・会計・財務」(17%)、「エンジニア・技術(機械、自動車)」(17%)、「人事・財務」(13%)と続いた。

「積極的に採用しているポジション」については「スペシャリスト」(69%)が最多。次いで「シニアスペシャリスト」(43%)、「マネージャー、課長」(39%)、「スタッフ(第二新卒)」(23%)と続いた。