ブラッド・ピット、新型コロナ専門家に扮してトランプ大統領を徹底的にこき下ろす！ 視聴者ら「“神回”すぎる」と大絶賛
2020年04月27日 18:32 Techinsight Japan
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新型コロナウイルスのパンデミックさなか、今月11日に放送を再開した人気番組『Saturday Night Live（SNL）』。1975年の放送開始から45年目にして、キャスト全員がリモート出演という初の試みで注目を集めたこの日、オープニングを務めたのは俳優のトム・ハンクスであった。オーストラリアで感染が確認されたトムは、その後2週間の隔離生活を経て無事アメリカに帰国。帰宅早々自宅キッチンから同番組のオープニングを務め、元気な姿とともに新型コロナネタを随所に絡めたジョークを披露した。
25日にはリモート出演による第2回目が放送され、ブラッド・ピットが米国立アレルギー・感染症研究所（NIAID:National Institute of Allergy and Infectious Diseases）所長のアンソニー・ファウチ博士に扮し、オープニングに登場した。ファウチ博士は現在、新型コロナウイルス関連のニュースで頻繁にテレビ出演しており、正確なデータに基づく分かりやすい解説や科学的根拠のない発言を連発するドナルド・トランプ大統領の誤りを指摘する大胆さで、国民の信頼を得ている“時の人”である。
ファウチ博士は今月10日に出演したCNNの番組のなかで「『SNL』でモノマネをされることになったら、どの俳優にご自身を演じてもらいたいですか？」「ブラッド・ピットとベン・スティラーだったら、どっちがいいですか？」と問われた際、「もちろん、ブラッド・ピットさんですね」と笑顔で答えていたのだが、そんな博士からの“ラブコール”に応えるかのようにブラッドはこの日、白髪にメガネ、スーツ＆赤いネクタイと博士の定番ルックを再現したファッションで登場した。そしてこれまでのトランプ大統領の数々の失言を集めたVTRを一つ一つ検証していくのであった。
「ワクチンは“わりと”早く開発されるだろう」とのトランプ大統領の発言には、「“わりと”早く、というのは興味深い表現です。地球史上という観点から見れば、もちろんワクチンはすぐに完成するでしょうね。しかしあなたがもし友人に『“わりと”早くそっちへ行くよ』と伝えておきながら、現れたのが1年半後だったとしたらどうでしょうか。その友人は“わりと”お怒りになるかもしれませんよ」とブラッドは皮肉たっぷりに大統領をディスった。
他にも「ウイルスはミラクルのようにいつか消えてなくなる」「検査を受けたい人は、全員受けられる」などといったこれまでの失言に対し、ブラッドは声色から身振り手振りに至るまですっかりファウチ博士になりきり、強烈なジョークでトランプ大統領をこれでもかと嘲笑した。
ブラッドが扮したアンソニー・ファウチ博士は視聴者にかなり好評だったようで、
「ブラッドが博士のリクエストに応えてSNLに出てる！」
「トランプのディスりが最高に面白い」
「今回のエピソードは神回すぎる！」
といったコメントが次々と寄せられた。
ウィッグと眼鏡を外して素の“ブラッド・ピット”に戻ったオープニングの最後の場面では、
「このような不安な時期において、明瞭かつ穏やかなあなたの姿勢に感謝しています。」
とファウチ博士を直々に称賛、また医療従事者、緊急救援隊員、そしてその家族らに対しても、
「最前線で闘ってくださり、ありがとうございます。」
と感謝の意を表した。そんなブラッドの誠実で温かな人柄にも
「ブラッドの優しさが心にしみる」
「ウィッグを外して語りかける姿に涙があふれた」
とたくさんのコメントが寄せられ、放送開始後わずか半日にしてYouTubeの再生回数は550万回を超えた。
ちなみにブラッドは、今年のアカデミー賞の受賞スピーチでトランプ大統領の弾劾裁判問題に触れたのだが、それが気に食わなかった大統領はブラッドに対し「昔から特にファンではなかった」「知った風な口を叩いていた」「小賢しい男だ」などとツイートしていた。自分を悪く言うセレブに対し大人気ない“反撃ツイート”をすることで知られるトランプ大統領。果たして今回のブラッド・ピット扮するファウチ博士の寸劇を一体どのような気持ちで見ていたのか、非常に気になるところである。
画像2枚目は『Saturday Night Live - SNL 2020年4月25日付Twitter「And now, a message from Dr. Anthony Fauci.」』のスクリーンショット
（TechinsightJapan編集部 c.emma）
