2020年04月27日 12:32 おたくま経済新聞
お刺身とアート。一見、結び付かないように思える2つの言葉ですが、それを見事に結びつけたのが、お刺身アーティストのミキョウさん。Instagramで「#お刺身アート」と検索すると「これがお刺身!?」とビックリするほど綺麗な作品を楽しむことができます。
ミキョウさんのInstagramをのぞいてみると、お刺身で表現されたドラゴンやペガサス、中には人気漫画のお刺身アートもあります。どの作品もとても綺麗で、これが刺身の盛り付けだとは思えません。
ミキョウさんに話を聞いたところ、お刺身アートを始めたのは3年くらい前(2017年)からで、「フグの薄造りで造る『鶴盛り』という盛り付け方があり、職人さんによるコンテストもあるのですが、私はフグの免許をもっていないので、その鶴盛りを他の魚種で造ってみようと思ったのがきっかけです」と教えてくれました。
特に料理人というわけではないミキョウさん。子供の頃の夢は画家だったそうですが、「高校も普通科、大学は経営情報科、就職は製造業で、今は経営者です」とのこと。ただ、「父親が漁師町の産まれで上手だったんです。門前の小僧習わぬ経を読むですね」と話してくれました。
1つの作品にかかる時間は、10分~30分くらいで、「難しかったのはワンピースのキャロット、お気に入りはタコで造ったドレスの女性ですかね」と語るミキョウさん。「自分でイラストを描いて盛り付けたり、適当に並べていって何かに見えたらそれを形作ったりしています」とのことです。
筆者が個人的に面白いと思ったのは「スーパーマリオ」ですが、お刺身アートを作る上で気をつけていることは「ピシッと綺麗に切ることと、手早く盛り付ける事。食べるために盛り付けてるので鮮度に気を配ってます。夏場はクーラーで部屋を冷やし、お皿の下に保冷剤を敷いてます」と、作品作りの裏側を教えてくれました。
ミキョウさんのInstagramのプロフィールには、「食べる為に盛り付けてます」と書かれていますが、こんなに綺麗に盛り付けられていたら、食べるのがもったいなくなってしまいます……。次はどんなお刺身アートで楽しませてくれるのか、期待が膨らみますね。
View this post on Instagram
#stayhome #おうちで過ごそう #マダイ #seabream #sashimi #art #artist #sushi #food #Instagood #matsuyama #ehime #Japan #お刺身アート #刺身 #おうちごはんlover #愛媛 #松山
A post shared by mikyou (@mikyoui00) on Apr 26, 2020 at 3:24am PDT
<記事化協力>
ミキョウさん(mikyoui00)
(佐藤圭亮)