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フィッシャーズ、『世界一受けたい授業』で伝えた“全力で楽しむ”ことの大切さ

2020年04月27日 10:21  リアルサウンド

リアルサウンド

フィッシャーズ・シルクロードのツイッター(@RytoSle2)より

 7人組の人気YouTuber「フィッシャーズ」のリーダー・シルクロードとモトキが4月25日に放送された堺正章、上田晋也、有田哲平がレギュラー出演するバラエティ番組『世界一受けたい授業』(日本テレビ系)にゲスト出演した。


(参考:フィッシャーズ・シルク『ダウンタウンDX』で“3454万円”の私服コーデ披露 YouTuberの本気見せつける


 世界中で猛威をふるう新型コロナウイルスに感染しないためにそれぞれができることは免疫力を高めること。それにはストレスも天敵となってくる。そこでこの日の番組では、「日本人のストレスをなくす5つの方法」が紹介された。その第5位に選ばれたのが“遊びでストレス解消”。そこでフィッシャーズの動画が紹介されたわけだ。


 まず番組ではフィッシャーズの人気の高さが紹介された。小中学生の30人に認知率を調査したところ、30人がフィッシャーズのことを認知していた。YouTuberは現在、男子中学生の将来なりたい職業ランキング1位(※ソニー生命調べ)と、憧れの的。中でもフィッシャーズはチャンネル登録者数621万人、累計再生回数は93億回を超え、2019年最も視聴されたクリエイター世界ランキング9位に輝いている。WEB動画界のアカデミー賞「Streamy Awards」を日本人YouTuberとして初めて受賞している。


 そんな彼らは中学の同級生7人で結成されたグループだ。くだらない遊びや、出来そうで出来ないことに大真面目で取り組む姿が好評を博し、絶大なる人気へと繋がった。そんなフィッシャーズが初めて投稿したのは「川で遊んでいる動画」。2月の冷たい荒川に飛び込み全力ではしゃぐ姿が番組内でも紹介されていた。これについてシルクは「みんな高校がバラバラになってしまうので、記念に映像を残そうという理由で撮影しました」と説明。この瞬間にフィッシャーズは結成されたのだ。


 またこれまでフィッシャーズが100本以上動画投稿している人気コンテンツといえば、アスレチックで全力で遊ぶ姿を紹介したもの。そこで、最近YouTubeチャンネルを開設したアンジャッシュの渡部建が動画撮影の裏側を学ぶべく、撮影現場の様子をレポートすることに。まずオープニング映像を撮影することで心掛けていることについて聞くと、シルクは「1発目は施設の映えるところで撮ります。(この日は施設に)赤色があったので目を引くもの後ろに置いて撮影しました」とポイントを明かした。


 またアスレチックだと得意・不得意も出てくるが、フィッシャーズは全員が取り組むことによって、子供たちはメンバーの誰かに自分を照らし合わせながら動画を楽しむことができるのだという。この姿勢を間近で感じた渡部は「決定的に我々と違うのはオンとオフの差がないんです。俺らはカメラが回った時じゃないですか。でも回ってない時と回ってる時の境がまったくない。トランポリンも空気的に上手い人がやりがちになるじゃないですか? でもそれを絶対にさせない。親の立場としてみたら『うちの子にこういうのを見せたい』ってなると思います」とコメントしていた。


 基本的には、ほぼ毎日動画をアップしているフィッシャーズ。これに武田鉄矢から「時々あるんですけど失敗してしまったという仕事があるんですよ。そういった失敗してしまった場合は?」と質問が投げられると、シルクは「そのまま“しまった”っていう状態で動画にします」と答え、モトキは「幼なじみのグループでやっているので、そういうのも成立できるんだと思います」と補足していた。


 またモトキは大学卒業を控えていた頃、就活するかYouTuberとして活動するか悩んでいたという。その際、シルクから「就活するか、アマゾンに行くかどっちかにしよう!」と提案を受け、モトキは「就活はいつだってできる。でもこいつらとのアマゾンは今しか行けない」とYouTuberになることを決心したのだそう。そして実際にアマゾンにいった動画は総再生数4500万回以上を記録し、チャンネル登録者数もこの時期から飛躍的に急増した。


 中学の出会いから10年以上。フィッシャーズは大人になり環境も大きく変化した。しかし、荒川ではしゃいだあの頃のまま、すべてを全力で楽しむ姿勢は変わっていない。最後に授業の感想を求められた日本テレビの市來玲奈アナウンサーは「こんなに人って全力で楽しむと笑顔が溢れるんだなと思いました」とコメントしていた。正に、フィッシャーズの動画の魅力を的確に表現したコメントだったように思う。


(中山洋平)