新型コロナウイルスの感染拡大に揺れる国内モータースポーツ界。2020年はGT500クラスへのクラス1車両の導入、年間2戦の海外開催、熾烈さを増すGT300クラスなど数多くのトピックスがあったスーパーGTも、開幕から5戦が延期となってしまった。ただ7月の開幕を前に、ちょっぴり知識をつけておけば、来たる開幕がより楽しく迎えられるはずだ。そこで、不定期連載となるがスーパーGT参戦チームのチーム名とカーナンバーの由来をお届けしよう。第27回目は、GT300クラスに参戦するHOPPY team TSUCHIYAだ。
■HOPPY team TSUCHIYA マシン:HOPPY Porsche ドライバー:松井孝允/佐藤公哉 カーナンバー:25 監督:土屋武士 タイヤ:ヨコハマ
これまで5年間に渡ってGT300マザーシャシーを使用してきたが、2020年から新たにポルシェ911 GT3 RにスイッチしたHOPPY team TSUCHIYA。ホッピービバレッジの石渡美奈社長と土屋武士の“ダブルオーナー”体制となり、エントリー名が今季から改められているが、チームの母体となっているのは、日本屈指のプライベーター、つちやエンジニアリングだ。
2015年、『VivaC team TSUCHIYA』として復帰したチームは、その年の第6戦SUGOで初優勝を遂げると、2016年に悲願のチャンピオンを獲得。武士はレギュラードライバーとしてはこの年限りで、3年計画を最後に実現させる「思い描いたストーリー」で締めくくった。ちなみに、3年計画が宣言された当時のことを報じる記事があるが、いまだに筆者が書いた記事を武士は「この記事がはじまり」と取り上げてくれるのはありがたい限りだ。