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ユニセフが、新型コロナウイルス危機下での「子育て6つのヒント」公開

2020年04月26日 10:32  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
ユニセフ(国連児童基金)はこのほど、「新型コロナウイルス危機下で、子どもとどう向き合う? ユニセフの子育て6つのヒント」を公開した。

現在、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックの影響は、学校の休校や在宅勤務など世界各国の家庭にも及んでいる。これまでと違う日常を過ごす中、ユニセフでは保護者に向けて、Parenting for Lifelong Healthイニシアチブと共同で、6つの子育てのヒントを提案している。

子育てのヒントは「1対1の時間をつくろう」「ポジティブでいよう」「日常を整える」「子どもが誤ったふるまいをしたら」「落ち着いて、ストレスとうまく付き合おう」「COVID-19について話そう」の6点。

「1対1の時間をつくろう」では、休校で生まれた自宅での時間を、子ども1人ひとりと過ごす時間に充てることを提案している。休校中の子どもとの時間は、1対1で向き合い、良い関係を築くチャンスでもあるという。子どもは、自分で選ぶことで自信がつくため、「何をしたいか」尋ねるのもよいとのこと。

赤ちゃんとできることとしては「子どもの表情や声をまねする」、小さな子どもとは「音楽に合わせて踊ったり、歌を歌ったりする」、10代の子どもとは「スポーツや音楽、芸能人、友達のこと…子どもが好きなものについて話す」「テレビや携帯電話の電源を切り、子どもたちの話を聞き、目線を合わせて、まっすぐ向き合う」などを挙げている。

2点目の「ポジティブでいよう」では、子どもの行動によって余裕がなくなっている時の対処法について紹介している。

「散らかす」「言うことを聞かない」など子どもの行動でポジティブでいるのが難しい場合、子どもには前向きな言葉でしてもらいたい言葉を伝えることをすすめている。例えば、「散らかさないで」ではなく、「服を片付けてきれいにして」と言い換えるとよいとのこと。

また、子どもに向かって、強い口調で叱りつけたり大きな声で怒鳴ったりすることは、子どもだけでなく自分自身にも強いストレスと怒りをもたらすという。子どもが何かをうまくできたときはよく褒めることや、子どもに無理難題を言わず、本当にできることだけを求めることも、親がポジティブでいるためには大切なことであるとのこと。

10代の子どもにとっては、友達とコミュニケーションは重要なことのひとつ。SNSやその他の安全な距離を保てる方法で、つながりを維持できるように、一緒に考えてもいいという。

これまでの日常とは違う日々、新しい習慣をつくることも大切なのだとか。そのために挙げているのが「日常を整える」。決められた活動をする時間と自由時間とのスケジュールを立てること、安全な距離を保つこと、手を洗うための20秒の歌を作ることなどを提案している。

4点目に挙げているのは「誤ったふるまいをしたら」。家にずっといたら、子どもは親を困らせることもあるが、その時には子どもたちの注意を悪い行動から良い行動に向けるために「方向転換をする」、怒鳴りたくなったら「深呼吸をする」が有効だという。

また、悪い行動をしたとき、自分がしたことへの責任を教えるには、ペナルティを課すことも有効とのこと。しかし、冷静に考えて、子どもが実行できるペナルティにすることが大切とのこと。

5点目は「落ち着いて、ストレスとうまく付き合う」。子どもだけでなく、親にとってもストレスの多い時期であるため、工夫も必要とのこと。休息を取り、子どもの話に耳を傾け、リラクゼーションの時間を作ることをすすめている。

6点目は「COVID-19について話しましょう」。子どもたちはすでにいろいろと耳にしているため、親は沈黙したり秘密にせず、オープンに話す方がいいとのこと。自由に話せる環境をつくり、正直に答え、子どもが怖がったり、混乱しているときは、気持ちを分かち合う場を設けて寄り添う気持ちを伝えることが重要だという。

また、発信される情報の中には、真実ではない情報もある。「信頼できるサイトを活用することを伝える」ことや、「COVID-19の感染には、人の見た目や出身地、言語などは関係がないことを説明する」ことも大切とのこと。(フォルサ)