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『さよならプロポーズ』シーズン2・第5話ーー“夢と結婚”どちらを選ぶ? 決断の時が迫るなか、気持ちはまだ揺れ動く

2020年04月26日 09:51  リアルサウンド

リアルサウンド

(c)ABEMA

 2年、3年と付き合いながら結婚に踏み切れない“理由”があるカップルが、7日間の旅の終わりに「結婚するか」「別れるか」を決断する、最も残酷で最も愛に溢れた結婚リアリティーショー『さよならプロポーズ』待望の第2シーズン。その第5話が、4月25日よりABEMAビデオにて配信されている。


 以下、今回の見どころをレポートする。細かなネタバレもあるため、ご注意いただきたい。


(参考:『さよならプロポーズ』シーズン2・第4話ーー“頼り甲斐のない男”に「結婚するって思えない」の声


 「母との約束もあって……諦めきれないです、俳優を」


 収入面に不安があり、結婚に踏み切れないリュウイチ(30歳)とユカリ(32歳)。結婚のため、生活のため、俳優をやめることを考えていたリュウイチが抱く俳優への強い思いの裏には、亡き母との約束があった。


 前回、リュウイチが食あたりになり、二人ははじめて別行動をとることに。ユカリはメキシコ伝統の占いへ、回復したリュウイチはメキシコ一の巨大映画館へと足を運ぶ。


 映画関係者を探していたリュウイチは、メキシコ人俳優と出会った。二人はお互いの出演作を見せ合い、意気投合する。気さくな彼はリュウイチの話に耳を傾け、自分の考えをはっきりと述べていく。「結婚か、夢か」の相談には「何を決断するにしても恐れてはいけない」「ちょっと勇気がいるけど前へ進むべきだ」と答え、リュウイチが収入面の不安について話すと「(お金がない今の状況は)人生というショーの一部じゃないか」と言う。表現者らしい彼の言葉に、リュウイチは感銘を受けているようだった。


 その頃ユカリは、リュウイチとの結婚について占い師に相談する。占い師は「(リュウイチは)仕事の裏で、親との間に問題を抱えている」と口にする。ユカリは、亡くなったリュウイチの母が彼に残した言葉が「ちゃんとした俳優になりや」だったことを話した。占い師曰く、リュウイチは母との約束の為に(俳優の)夢を追っているのだ。占い師は「夢を追えば、リュウイチは経済的には安定しない。だからこそ、あなたの仕事を成功させる事を忘れないで」「リュウイチの過去への執着をユカリが補えば、いつか2人の関係は完璧な形になる」と締め括った。


 「母との約束」を口にしたのは占い師だけではない。リュウイチはメキシコ人俳優に俳優を志した理由を聞いていた。彼の言葉一つひとつに心を揺さぶられたのか、リュウイチの目には涙が滲んでいた。そしてリュウイチは声を詰まらせながら「母との約束もあって、(俳優を)諦めきれない」と本心を語った。


 番組MCの小籔千豊が言うように、リュウイチは残りの4日間で「ユカリとの結婚」「養いたい気持ち」「俳優の夢」のどれかを切る決断を迫られるだろう。リュウイチの母が残した「ちゃんとした俳優になりや」という言葉が、結婚への決断の鍵になりそうだ。


 一方、結婚したいユウ(27歳)と結婚願望のないミドリ(27歳)は深刻な展開に。


 3日目の夜、番組スタッフから「頼れるところを見せられたかどうか」を問われたユウは、やや自信なさげな表情を浮かべながらも「できたと思う」と回答。しかしミドリは、ユウのここ3日間の様子と結婚観に対し、不安を露わにする。


 メキシコ4日目の朝。朝食をとる二人には会話がない。食事の後、二人は今考えていることについて話し合うことに。「結婚に対して不安なことがあるんだったら言ってほしい」と言われたミドリは「日に日に、結婚したくないって気持ちが増してる」と今の思いを打ち明ける。7日後に結婚か別れかを選ばなければならない深刻な状況の中、普段通りに振る舞い、旅を楽しんでいるように見えるユウに、ミドリは疑問を感じていた。「このまま最終日までいってしまったら別れるよ」と言われたユウは、必死に首を横に振る。ミドリは「一人で考える時間がほしい」と提案するが、ユウは「離れたくない」と頑なだ。一人思い詰めていたミドリは「何でこれ(番組)に出なきゃいけないの?」「決めたくない」「何のためにこれに来たの?」と泣きじゃくる。


 ユウは以前、ミドリについて「こんなに人を好きになったのは初めて」とコメントしていた。ユウの言動からは、ミドリを愛する気持ちが十分に伝わってくる。しかしミドリがどう思っているか、ミドリが何を求めているのかは置いてけぼりになっているように感じる。泣きじゃくるミドリの前で、ユウは「ミドリが別れる決断をしないと思ってた」と言った。「離れて過ごしたら、4日目にして別れるかもしれない」そう思ったユウは、「一人で考えたい」と話すミドリを押し切った。泣き続けるミドリに「俺のこと、好き?」と聞き、「俺は大好きだよ」「正直他の人にとられたくないし、ミドリのこと」と一身に愛を注ぐユウだが、このままの状態でミドリを振り向かせるのは難しいだろう。


 ユウは4日目にして、崖っぷちに立たされていることに気づいた。


 そしてここへきて、ミドリがユウに秘密を抱えていることが判明した。秘密の内容は明かされていないが、メキシコ出発前に親友に打ち明けた「家族にしか言ってない話」が、決断までに残された時間を大きく揺るがすことになりそうだ。


(片山香帆)