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Snow Man 最年長メンバー深澤辰哉、挫折と挑戦で磨かれた人物像 グループ内の潤滑油のような存在に

2020年04月25日 06:01  リアルサウンド

リアルサウンド

リアルサウンド編集部

 Myojo6月号に掲載されたSnow Manのメンバー深澤辰哉の1万字インタビュー「僕がJr.だったころ」がファンの間で話題となっている。Jr.時代を振り返りながら、当時の想いを包み隠さず語った深澤の言葉はSnow Manのファンはもちろん、多くのジャニーズファンの心に響いた。デビュー以来快進撃を続けるSnow Man。初冠番組『それSnow Manにやらせて下さい』(TBS系)も好評で、『Paravi』でも配信(4月24日はサプライズロケ完全版、5月中は毎週金曜に地上波SP完全版を配信)がスタート。今回は勢いに乗るSnow Manの最年長、“ふっか”こと深澤にスポットを当て、その魅力を検証したい。


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●挫折と挑戦を繰り返しJr.歴最長記録・最年長で掴んだデビュー
 深澤がSnow Manのメンバーとしてデビューを掴んだのは27歳。ジャニーズJr.歴15年が過ぎた時だ。年齢、Jr.歴ともジャニーズ最長記録となっている。母親がバラエティ番組の追加オーデションに応募したことがきっかけでジャニーズの一員となった。すぐにJ.J.Expressのメンバーとして華々しく活動をスタートしたが、2007年にHey! Say! JUMPがデビューした際、深澤と橋本良亮(A.B.C-Z)はメンバーに入ることはなかった。その後、Mis Snow Manの活動を経てSnow Manのメンバーとなり、先輩グループのバックや『DREAM BOYS』『少年たち』『滝沢歌舞伎ZERO』などジャニーズを代表する大きな舞台を経験するも、Kis-My-Ft2やSexy Zone、A.B.C-Z、ジャニーズWEST、King & Princeなど後輩が続々とデビューしていく背中を見送って来た。そんな中でも深澤が決して諦めることなく前を見据えてこられたのは、滝沢秀明や河合郁人(A.B.C-Z)といった先輩の存在だった。深澤に対する滝沢、河合の信頼は厚く、リハーサル中、常に滝沢の傍に寄り添う様子は『滝沢歌舞伎2018』に収録されているメイキング映像でも垣間見ることができる。グループの中では常にいじられキャラの深澤であるが、現在のような立ち位置になったのも滝沢、河合からのアドバイスが大きく影響しているという。2019年自身がコミカルな女形“お丸”に扮した『滝沢歌舞伎ZERO』の千秋楽ではステージ上で滝沢への感謝の気持ちと決意を込めた手紙を披露している。


●深澤辰哉は、Snow Manの潤滑油のような役割に
 Snow Manといえばダンス、アクロバットのスキルが高く、迫力と華やかさを兼ね備えたパフォーマンスで有名だが、バラエティ番組やYouTubeでは普段のイメージとのギャップも楽しいお笑いスキルの高さでも注目を集めている。なかでも深澤はクレーンゲームの達人としてその手腕を発揮。難しいと思われる大型のぬいぐるみを達人ならではの技で見事にゲット。また自身のニックネームである“ふっか”にちなみ当地キャラクターの“ふっかちゃん”に会いに行く企画なども好評だ。Snow ManとしてYouTube公式チャンネルをスタートさせてからも、MC役としてスムースな進行役を担っている。


 デビュー前年の2019年1月、新メンバーとしてラウール、向井康二、目黒蓮の3名の加入で9人体制となった際のいきさつについても深澤は今回の1万字インタビューで詳細に語っている。6人体制から9人になりパフォーマンスの迫力は増したが、一部ファンの間で心配されていたのは関西ジャニーズJr.をけん引していた向井康二の存在だ。当初は関西のお笑いやトーク力に優れた向井と、これまでSnow ManのMCを仕切ってきた深澤とのバランスが難しいのではと懸念されていたが、その心配も無用だった。現在ではバラエティ番組などに出演した際も、向井が関西のバラエティやトーク番組などで鍛えた瞬発力でその場の雰囲気を一瞬で掴み、俯瞰のスタンスの深澤がそれを上手く繋ぎ、メンバーに回していく、という絶妙なスタイルが完成している。深澤がメンバー間で潤滑油のような役割を果たすことでメンバー全員の個性や特徴が鮮やかに印象付けられる結果となっているのだ。高いパフォーマンス力とバラエティスキルを手に入れ、全方向で魅力を発信していくSnow Man。新曲発表はもちろんのこと、今後はバラエティなど深澤の個人の活躍にも期待したい。(北村由起)