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25年越しに再誕『聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ』発売 フルリメイクで生まれ変わった新システムとは?

2020年04月24日 10:41  リアルサウンド

リアルサウンド

聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ

 スクウェア・エニックスは4月24日、Nintendo Switch/PS4/PC用ソフト『聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ』(以下『ToM』)を発売した。


(参考:『聖剣伝説3 リメイク』体験版に感じた「没入感を高める新要素」と「残念な変更点」


フルボイスで描かれる味わい深いトライアングルストーリー
 本作は1995年9月30日に誕生したスーパーファミコン用ソフト『聖剣伝説3』のフルリメイク作品。基本的なストーリーラインはそのままに、キャラクターモデルの3D化、フルボイスで進行するイベントシーン、アクション性の増した戦闘システムなど、ビジュアル面とゲームシステムが大幅にパワーアップ。25年前にオリジナル版を体験したプレイヤーのみならず、初めて本作に触れる初心者にも配慮された内容となっている。


 オリジナル版最大の特徴とも言える「トライアングルストーリー」は『ToM』でも健在。6人の主人公から3人をパーティーとして編成すると、組み合わせに応じてストーリー展開が派生し、迎えるエンディングも変わっていく。どのパーティーを選ぶかはプレイヤーの自由。屈強な男性キャラクターで固めるもよし。女性キャラクターを中心に冒険を進めるもよし。男女バランスよく編成してキャラクター同士のコミュニケーションに注目しても構わない。また本作からの新要素「プロローグ」では、各キャラクターの回想を追体験し、素性をより深堀りすることもできる。お気に入りのキャラクターと共に世界を巡り、垂れ込む暗雲を払ってマナの加護を取り戻そう。


■6人の主人公
・デュラン(CV:江口拓也)
・アンジェラ(CV:大久保瑠美)
・ケヴィン(CV:逢坂良太)
・シャルロット(CV:諸星すみれ)
・ホークアイ(CV:小野友樹)
・リース(CV:小松未可子)


奥行きの増した3D戦闘アクション
 フルリメイクにあたって最も様変わりした点、それは戦闘システムである。オリジナル版のグラフィックが2Dだったのに対し、本作は3Dモデルで描かれたキャラクターが立体的に動き回る。それに伴い、敵との戦闘もより上下左右の奥行きが感じられるものとなった。基本となる操作方法は3種類。素早い弱攻撃でダメージを与え、スキは大きいが高威力の強攻撃で一気に体力を削り切る。こうした攻撃を当て続けるとSPゲージが溜まっていき、各キャラクター固有の必殺技を発動可能になる……という仕組みだ。


 ほかにも、周囲の敵を薙ぎ払う範囲攻撃、ダッシュ移動からシームレスに繰り出せるダッシュ攻撃、敵と距離を取るのに便利な吹き飛ばしなど、シチュエーションに合わせて使い分けできるアクションも存在。オリジナル版の持つアクションRPGとしてのテイストを取り込み、”3DアクションRPG”として昇華させた……とイメージしてもらえると分かりやすいかもしれない。いずれにせよ、キャラクターの特性を活かした迫力あるバトルが楽しめそうだ。


「クラスチェンジ」でキャラクターを自由に育成
 主人公および仲間としてパーティーに編成するキャラクターは、それぞれ性能の異なる多種多様な姿へ成長させることができる。防御力に特化した「パラディン」で仲間の盾となる。属性魔法を操る「ソードマスター」となり、敵の弱点を巧みに突く。絶対的なまでに高火力な「デスハンド」にクラスチェンジし、なりふり構わず敵を叩きのめす……といった具合に、プレイヤーの判断次第でキャラクターの可能性を引き出すことが可能。加えて『ToM』からは、今までにない「クラス4」が出現。光と闇、両属性のどちらかを司る厳かな姿へと成長できる。


 また重要な育成システムとして、キャラクターの基本ステータスを高めるアビリティも見逃せない。クラスチェンジ後の強みを活かす、または弱点を補強するようにアビリティを付けかけることで、キャラクターに眠る真価を引き出すのも夢ではなくなる。総数300種以上とバラエティ豊富なため、やり込み派のプレイヤーはコンプリートを目指してみると奥深さが増すかもしれない。


 25年の時を経て生まれ変わったアクションRPG『聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ』は、Nintendo Switch/PS4/PC向けに4月24日より発売中だ。


(龍田優貴)